『純喫茶磯辺』 [ぼくのシネマノート]
声優の(ってゆーか)『時かけ』の仲里依沙しか知らないぼくは、女優の仲里依沙を見てみたくて『純喫茶磯辺』を借りてきた。
仲里依沙が第30回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞と第63回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞に輝いた作品だ。
妻に家を出て行かれて娘(仲里依沙)と二人暮しの磯辺裕次郎(宮迫博之)は父の遺産を手に入れてからは生来の怠け癖でぐだぐだな生活ぶり。
近くの喫茶店で美女と親しく話しているマスターを見て商店街に喫茶店を開くことにした。
その名も「純喫茶磯辺」。
ネーミングも安直ならセンスのかけらもない内装に、咲子はあきれるのをとおり越して先行きに不安を感じてしまう。
予想どおり店は閑古鳥が鳴くありさまだったが、裕次郎がお客の素子(麻生久美子)をアルバイトに雇ってコスプレをさせたことで状況は一変、ちょっと変わった客でにぎわう変な喫茶店になってしまった。
宮迫の演じる下心丸出しのダメ親父ぶりは『下妻物語』以来のはまり役。
どう見ても芸人のオーヴァーな演技なんだけど、そこがこの映画にほどよい軽みを与えている。
天真爛漫なのか天然なのか、それでいて裏のありそうな麻生久美子が演じる気になる美女もいい。
そして仲里依沙も難しい年ごろの女子高生役を見事に演じている。
あわよくば素子と再婚も…と考える父に「モッコみたいなバカっぽい女だけは家族になりたくない」と言ったりする咲子が、その素子と居酒屋で会話するシーン。
「咲子ちゃんって、男の人に殴られたことある?」
「は? あるわけないっしょ」
「まあ…、そうだよね(笑)。あ、咲子ちゃんって、カレシとか好きな人とかいるの?」
「別に」
「あ…そう。あ、でもほら、お店によく来る安田さんだっけ、気に入ってない?」
「は?」
「いやなんか、いいカンジかなと思って」
「なによ? なに言ってんの?」
このあたりのギクシャクしたやりとりなんか、ほんとうに台詞回しにリアリティがあって笑ってしまう。
このへんは監督だけじゃなく原作と脚本も兼ねている吉田恵輔のうまいところだろう。
やっぱり最近の日本映画、才能ある人材がウジャウジャしてます。
2008年 日本映画 113分
DVD ヴィスタ・サイズ
画質=★★★★(最高は★5つ)
仲里依沙が第30回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞と第63回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞に輝いた作品だ。
妻に家を出て行かれて娘(仲里依沙)と二人暮しの磯辺裕次郎(宮迫博之)は父の遺産を手に入れてからは生来の怠け癖でぐだぐだな生活ぶり。
近くの喫茶店で美女と親しく話しているマスターを見て商店街に喫茶店を開くことにした。
その名も「純喫茶磯辺」。
ネーミングも安直ならセンスのかけらもない内装に、咲子はあきれるのをとおり越して先行きに不安を感じてしまう。
予想どおり店は閑古鳥が鳴くありさまだったが、裕次郎がお客の素子(麻生久美子)をアルバイトに雇ってコスプレをさせたことで状況は一変、ちょっと変わった客でにぎわう変な喫茶店になってしまった。
宮迫の演じる下心丸出しのダメ親父ぶりは『下妻物語』以来のはまり役。
どう見ても芸人のオーヴァーな演技なんだけど、そこがこの映画にほどよい軽みを与えている。
天真爛漫なのか天然なのか、それでいて裏のありそうな麻生久美子が演じる気になる美女もいい。
そして仲里依沙も難しい年ごろの女子高生役を見事に演じている。
あわよくば素子と再婚も…と考える父に「モッコみたいなバカっぽい女だけは家族になりたくない」と言ったりする咲子が、その素子と居酒屋で会話するシーン。
「咲子ちゃんって、男の人に殴られたことある?」
「は? あるわけないっしょ」
「まあ…、そうだよね(笑)。あ、咲子ちゃんって、カレシとか好きな人とかいるの?」
「別に」
「あ…そう。あ、でもほら、お店によく来る安田さんだっけ、気に入ってない?」
「は?」
「いやなんか、いいカンジかなと思って」
「なによ? なに言ってんの?」
このあたりのギクシャクしたやりとりなんか、ほんとうに台詞回しにリアリティがあって笑ってしまう。
このへんは監督だけじゃなく原作と脚本も兼ねている吉田恵輔のうまいところだろう。
やっぱり最近の日本映画、才能ある人材がウジャウジャしてます。
2008年 日本映画 113分
DVD ヴィスタ・サイズ
画質=★★★★(最高は★5つ)
これ観てないですけど面白そうですね。
麻生久美子がちょっとエロイ(笑)。
宮迫は役者としても存在感あるし、けっこういい味出しますよね。
ナレーターやっても本職並みにウマイですし。
ちなみに、仲里依沙を「なかざと いさ」と最初は間違って読んでいた人、私だけじゃないはず(笑)。
by MASA (2010-02-12 23:45)
MASAさん、どうもです。
>これ観てないですけど面白そうですね
面白かったですよー。
ほんと、最近の日本映画はハズレがあんまりありませんね。
宮迫のナレーターは知りませんでしたが、役者としてはもう本業といってもいいかもしれませんね。
シリアスな演技は見たことありませんが、クサイ芝居がいい味を出してると思います。
麻生久美子もうまいし(はい、エロイです^^;)、仲里依沙が複雑に揺れる女子高校生の役を見事に演じてます。
声だけ聴くと真琴なので萌えちゃいますけどね(笑。
>仲里依沙を「なかざと いさ」と最初は間違って読んでいた人、私だけじゃないはず(笑)
あはは、そうなんですかー。
ぼくはしばらく「なか・りいさ」ではなく「なかい・りさ」かと思ってました(汗。
by parlophone (2010-02-13 00:42)
ああ、この映画でしたか。去年だったか、WOWOWで
偶然観ました。私も麻生久美子の方にばっか、気が行って
しまいましたが^^;
by yukky_z (2010-02-14 15:23)
yukky_zさん、こんばんはー。
>去年だったか、WOWOWで偶然観ました
WOWOWいいですねー。
ぼくも入りたいんだけどなあ。
>私も麻生久美子の方にばっか、気が行ってしまいましたが^^;
わかります。
いま旬の女優さんだし、いい演技してますよねー。
エロイだけじゃない(笑。
by parlophone (2010-02-14 21:39)
お、MUSIC & MOVIEの名前に偽りなしですね。
ま、私も麻生久美子目当てで観に行きましたが、映画の中で仲里依沙が足の指の間だのにおいを嗅いでコケるところがお気に入りです。(^_^)
ゼブラーマンの続編でゼブラークィーンをやるそうです。ちょっとエロ系の各個をしてました。1作目を観ていないので、観ないかも・・・。
by Mow Henry (2010-02-20 01:43)
Mow Henryさん、こんばんはー。
>お、MUSIC & MOVIESの名前に偽りなしですね
いやー、最近はむかしほど映画のほうに興味が持てなくて。
とにかく2時間もほかのことをしないでスクリーンに向かい合うなんて暇はそうそうもてるもんじゃありません^^;
>ま、私も麻生久美子目当てで観に行きましたが、映画の中で仲里依沙が
>足の指の間だのにおいを嗅いでコケるところがお気に入りです
あれは笑いますねー。
監督のこだわりのシーンなんでしょうか(笑。
>ゼブラーマンの続編でゼブラークィーンをやるそうです
みたいですね。
自分のブログにもあれこれ書いてるみたいでした^^
by parlophone (2010-02-20 21:46)