SSブログ

『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』の別ミックス [CSNY]

今月号の『レココレ』(2月号)の特集は毎年恒例の「リイシュー・アルバム・ベスト10/5」と「私の収穫」。
これだけではちょっと買う気にはなれないけれど、第2特集が「ニール・ヤング『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』を究める」という、コレクターズの弱いところをつつくような(笑)記事だったので、これはやっぱり買わないわけにはいかない。
読んでみると池上真という人の、ヴァージョン違いを分かりやすくまとめた記事がたいへん参考になった。

12.jpg


USオリジナル盤のアーリー・プレスにミックス違いが収められていたことはネットなどでも話題になっていたから知っていた。
けれども具体的にどこがどうちがうか、ということについては知らなかった。
記事によるとB-4「When You Dance I Can Really Love」の人の話し声が聞こえたりギター・ソロなどが異なるショート・ヴァージョンが収められているということなのだが、じつは71年1月に当時のワーナー・パイオニアから発売された国内盤(P-8002R)にも、このレア・ミックスが収められていたというのだ。
あわてて自分のもっている国内盤を引っ張り出してみたらP-10120Rというセカンド・プレス。
それでもマトリクスは「P8002R2」となっていたので聴いてみたが、残念ながら通常のミックスだった。

13.jpg

ぼくは高校生のときワーナーから出た『ゴールド・ラッシュ』の国内盤P-8002Rを買った(正確にいうと5:1のプレゼントかなんかでもらった)のだが、そのレコードは大学に入って九州に来るときにほかの40枚ぐらいのロックのレコードといっしょに処分してしまったのだった。
今もっているのはあとで買いなおしたものだ。
どうしてUSオリジナルを買わなかったかというと、当時の国内盤の解説にはギター・コードが書いてあって、それでレコードにあわせてギターを弾くことができたのだ。
もちろんそのころはミックス違いのことも知らなかったし…。
こんなことなら売らなきゃよかった(実際ちょっと迷ったんだよね~売るかどうか^^;)

14.jpg

ところが記事によるといま発売中のアーカイヴ・シリーズのリマスターCDにはこのレアなショート・ヴァージョンが収められているというではないか!

こりゃやっぱり買うしきゃないよね~。
あーあ、こんなことなら最初から『ハーヴェスト』じゃなく『ゴールド・ラッシュ』買っときゃよかった(実際ちょっと迷ったんだよね~買うかどうか^^;)

15.jpg
(右がアーカイヴ・シリーズのリマスター盤)

聴いてみると、ピアノの入り方あたりもかなり印象が変わってたしかに別ミックスとはっきりわかる。
こういうのって買い替えじゃなくて古いやつももってなきゃいけないから始末が悪いんだよね…。

さらにUKオリジナル盤などのアーリー・プレスにはなんと「サザン・マン」のロング・ヴァージョンも収められているらしい。
あーあ、UK盤もほしくなっちゃったな~TT
nice!(6)  コメント(10)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 6

コメント 10

tetsupc2

遼さんこんばんは!
やはり遼さんも買われましたか。なんてったってニールの記事がありますもんね。過去ニールのアナログ盤の特集記事は私の知っている限りではホント少ないですよね~なので貴重ですね。しかも『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』はニールのアルバムの中でもまた特別な存在ですので買わずにはいられません。
ところで私は昨日この本買ってきて直ぐにパラパラと読んでその後遼さんのブログで言われていた別ミックスを確認してみました。私の英国盤REPRISE RSLP6383で「サザン・マン」を聴いてみると収録時間は5分41秒でデジリマCDは5分31秒ですので10秒程短いデジリマCDは通常バージョンの収録ということになります。でもあまり違いが分かりません・・・
私もレココレ今月号の記事アップしましたのでトラバさせて頂きま~す。



by tetsupc2 (2010-01-19 20:49) 

DEBDYLAN

遼さん、こんばんは^^。

20年以上『レココレ』を愛読してる僕の手元にもコイツありますよw
ニールの特集は予想外の充実ぶりで嬉しかったです。
まだちゃんと読めてないんだけど^^;

僕もコレはLP持ってます。
っても、自分が大学の頃('80年代)に普通に買った国内盤。
最近触ってないんだけど、
LP聴ける環境になったんで久々に触ってみようかと^^。

リマスター盤のCDはまだ未購入^^;
こうなったら買うしかないっすね!!

記事にできるような代物はないんですが、
お気に入りのアルバムだし、
アナログ復活記念に筆滑らしちゃいましょうか(笑)

by DEBDYLAN (2010-01-20 00:17) 

parlophone

tetsupc2さん、こんばんは。

今月号の『レココレ』はうれしい特集ですよねー^^

>私の英国盤REPRISE RSLP6383で「サザン・マン」を聴いてみると収録時間は5分41秒
>デジリマCDは5分31秒

おお、やはりUK盤はロング・ヴァージョンですねー。
うらやましい…。

>でもあまり違いが分かりません・・・

ああ、そうなんですかー。
けっこう微妙なミックス違いなんですねー。

こちらからもトラバさせていただきますのでよろしく^^

by parlophone (2010-01-20 23:20) 

parlophone

DEBDYLANさん、こんばんは!
いつもnice!&comment、ありがとうございます。

>20年以上『レココレ』を愛読してる僕の手元にもコイツありますよw

おお、ひょっとしたら「リイシュー・ベスト10」はかかさず読んでいらっしゃるのですね?

>僕もコレはLP持ってます
>LP聴ける環境になったんで久々に触ってみようかと^^

おお! そうなんですか!
それは素晴らしい!!
やっぱりアナログはいいですよねー。
ぜひぜひ記事にしてみてください。
期待してますよ~~♪

by parlophone (2010-01-20 23:22) 

MORE

立ち読みしてきました(笑)
当時からHarvestよりもこっちの方が大好きだった私としては今頃このアルバムの凄さに気がついても遅いぞ!と突っ込みたくなりますが・・・
確認していませんが、私はUS盤を即行で買いましたのでファースト・プレスかどうかは知りませんが(手元にない・・・)、When You Dance...のしゃべりには気がついていました。
それよりも、Oh, Lonesome Meがモノだったとは!
確認したら(おいおい)、なるほどアーカイヴにTrue Stereoが入っていましたね。目ウロでした・・・(^^ゞ
武道館のライヴ、ブートでは持っていますが、これがオフィシャルになるといいですね。(本当は名古屋公演がリリースされると嬉しいのですが・・・これのブートは持っていますが、音質がイマイチで)
武道館のブート、オーディエンス録音なんですが、音自体はホールトーンがそれなりに雰囲気の臨場感豊かな音です。
二ールのアーカイヴ音源、まだまだ期待できそうですね。
by MORE (2010-01-22 10:16) 

parlophone

MOREさん、こんばんはー。

>今頃このアルバムの凄さに気がついても遅いぞ!と突っ込みたくなりますが・・・

たしかにそうかもしれませんね。
ただぼくは個人的にはどうしても『ゴールド・ラッシュ』は軽さが気になっちゃうんですよね。
1stの「The Last Trip to Tulsa」から2ndの「Down by the River」あたりのあの重さからすると「Tell Me Why」から始まる『ゴールド・ラッシュ』は妙に明るくて妙に軽い感じがして、そこが昔から引っかかるんですね。
そこいくと4thは「Alabama」とか「Are You Ready for the Country」とか、ずっしりと重く響くバンド・サウンドがねえ(笑。

>Oh, Lonesome Meがモノだったとは!

ぼくもびっくりしましたが(笑)、そういえばこの曲だけ鮮度がひとつ上がったようなリアルな感じが以前からしてましたね。
納得。
それにしてもMOREさん、アーカイヴ・ボックス手に入れられたんですか?
どのタイプ?
ぼくもせめてDVDぐらいほしいんですが、ニールの推奨はBlu-Rayなので迷うんですよねー。

>本当は名古屋公演がリリースされると嬉しいのですが

おお、それぼくも聴いてみたいです…。

by parlophone (2010-01-22 23:59) 

MORE

>ただぼくは個人的にはどうしても『ゴールド・ラッシュ』は軽さが気になっ
>ちゃうんですよね。

人それぞれ音楽と言うのは感覚の領域なので、何とも言えませんが、バッファローで聴き始めて、二ールがソロ活動していることをセカンドで知り(日本では当時、全くと言ってよいほどバッファロー残党の情報はなかったですからね)、After The Gold Rushを待ち望んで聴いた私の耳には、「軽さ」というのはA面とB面それぞれ最後の2曲以外は感じなかったですね。
(実に、このアルバムはLPで聴くべきなのは、この短くて明るい曲調の2曲が、それぞれのサイドのフィナーレを飾っているからなんですよね。この感覚はCDだと味わえません。 
Oh Lonesome Meは、レコードをひっくり返す「儀式」があるからこそ、あのいかにもアメリカの荒野を思わせるようなイントロが生きてくるんですよ。
確かに「重い」バンドサウンドの曲はSouthern Manだけですが、これ一曲でも充分おつりがくるぐらい「重い」ですけどね。(思い込み?)
多感な高校生にとっては、刺激的なアルバムでした・・・(あーーーー)

by MORE (2010-01-23 23:03) 

parlophone

>「軽さ」というのはA面とB面それぞれ最後の2曲以外は感じなかったですね

なるほど~、感受性というものは人によってまったくちがう感覚を与えるものなんですねー。
ぼくは2nd、 4th、 3rd、 1stの順で、3rd は記事には高校生と書きましたが、ひょっとしたらもう大学に入っていたのかな?
だとするとレコードを処分したのは大学に入るときじゃなく、もう少しあとということになってしまいますが…。

いずれにしてもストレイ・ゲイターズのあのバンド・サウンドがずっしりと胸にくるぼくとしては、アコースティックの『ハーヴェスト・ムーン』が『ハーヴェスト』の続編といわれてもまったくピンと来なかったわけで…(笑。

またこれを機会にもうちょっと『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』の世界に浸ってみたいと思います^^

by parlophone (2010-01-23 23:46) 

sknys

parlophoneさん、はじめまして。
〈Oh, Lonesome Me〉がモノラル録音だったことは、
ジョニー・ローガン著『ニール・ヤング 錆びるより燃えつきたい』(1983)の中にも書いてあります。

ネットで調べていて一番驚いたのは、
気味の悪い魔女(老婆)が背中に貼りついたようなアルバム・カヴァ写真を撮ったJoel Bernsteinが、まだ高校生(18歳)だったこと。

《Everybody Knows This Is Nowhere》も買いましょう^^
by sknys (2010-02-03 02:05) 

parlophone

sknysさん、こんばんは。
ようこそいらっしゃいました。
管理人の遼(parlophone)と申します。

>〈Oh, Lonesome Me〉がモノラル録音だったことは、ジョニー・ローガン著
>『ニール・ヤング 錆びるより燃えつきたい』(1983)の中にも書いてあります

おお、そうでしたか。
ぼくは伝記とか自叙伝とか、そういった類のものをまったく読まないので、知りませんでした。
なぜ「Oh, Lonesome Me」だけをモノラルにしたんでしょうねえ。

>アルバム・カヴァ写真を撮ったJoel Bernsteinが、まだ高校生(18歳)だったこと

ああ、それも知りませんでした。
そういえばレココレにその写真が載ってましたね。

>《Everybody Knows This Is Nowhere》も買いましょう^^

いやあ、紙ジャケが出るに違いないと思って、ジャケ違いの1stともう1枚、と思って買い換えたのに、けっきょく3枚買ってしまって、しかも『ゴールド・ラッシュ』はミックス違いですからね、まえのも処分できなくなっちゃいました^^;
2ndは紙ジャケが出るまでぐっと我慢します(笑。

by parlophone (2010-02-03 23:15) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。