SSブログ

22年前、人々はビートルズのCD をどう聴いたか―― part 2 [BEATLES]

今回は1987年4月30日に第2回世界同時発売分としてリリースされた『ヘルプ!』『ラバー・ソウル』『リヴォルヴァー』の3タイトルと、6月1日にリリースされた『サージェント・ペパーズ』の記事をご紹介しよう。

『ヘルプ!』以下の3枚は『ミュージック・マガジン』87年6月号の巻頭特集である。

07.jpg

当時の記事を読むと、この3タイトルも最初はモノラルでのリリース予定だったらしい。
それがどうしてステレオになったのかよくわからないけれど、いずれにしても、この3タイトルはビートルズ初のステレオCDとしてずいぶん期待されていたんだろうと思う。
しかも『ヘルプ!』と『ラバー・ソウル』はADDである。
(ADDとは、アナログ・レコーディング、デジタル・ミックス、デジタル・マスターという意味)
リミックスを担当したのはジョージ・マーティン。
当時の一般的なファンは、モノラル・ミックスの素晴らしさとかオリジナルの価値とかいうものについて、現在ほど自覚的ではなかった。
CD化に際してマーティンがわざわざリミックスを行ったということで、否が応でも期待が高まっただろうことは想像に難くない。

それではいってみよう!

まず最初は『ヘルプ!(当時の邦題は4人はアイドル)』、評者は萩原健太であるが、この人はCDの音質に対するコメントが長い(笑。
それだけ丁寧にアナログ盤と比較してくれてるわけだが、引用が長くなるのでちょっと心苦しい。
(例によって仮名遣い等はすべて原文のままである。)

①ヘルプ
CD化されてシンバルだのタンバリンだの金物系のパーカッションのバラエティにめりはりがきいた。おかげでAメロ、Bメロ、サビそれぞれのパートごとの色合いがコロコロ変わって楽しい。

②ザ・ナイト・ビフォア
CD化されたどの曲にも言えることだが、とにかくヴォーカルの抜けがよくなった。この曲もポールの声が中央からスコーンと抜けてくる。とんでもないエコーがかかってたことも判明した。面白い。けど、この曲に関しては、4人ダンゴのグシャッとした勢いに満ちたアナログ盤に対する思い入れを断ち切れないぼくだった。

③悲しみはぶっとばせ
CDで聞いていて面白かったのは、♪ユ~ヴ・ガッタ・ハ~イジョ~……の箇所でヴォーカルとユニゾる12弦。アタック感が生っぽくて素敵でした。

④アイ・ニード・ユー
これは絶対アナログのほうがいいなあ。CDのほうはフワッとした浮遊感がないし、サビのカウベルはうるせーし、ジョージがボリューム・ペダルを使って披露するバイオリン奏法もくっきりヘタがめだっちゃって。

⑤アナザー・ガール
CDヴァージョンはドラムに迫力があってドライヴ感満点。ただハーモニーはアナログのほうがぶしゃっと分厚くてよかったような気がするけど。

⑥恋のアドバイス
CDではリンゴのボンゴのC調なノリがくっきり聞こえて楽しい。

⑦涙の乗車券
おなじみのイントロのギター・リフを受けてドラムがドコドコッ!と切り込んでくる瞬間のインパクトはCD化でグンと増した。…ジョンによればこの曲はビートルズがはじめて演奏したヘヴィーなサウンドだとか。その真意がCDになってはじめて明かされた感じ。

⑧アクト・ナチュラリー
スネアのリムかどこかをコンコロリコンコロリ叩く音がCDではクリアだなあ。威力だなあ。

⑪テル・ミー・ホワット・ユー・シー
エレピ単独のブリッジのあと、バシャーンと突っ込んでくるドラムがバカに迫力があって興奮した。CDではその味がさらに下品になっててうれしい。

⑬イエスタデイ
2コーラス目に入る直前、ヴォーカルの後ろで聞こえる椅子がきしむようなキーッというノイズもCDでよりクリアにお楽しみいただけます。右チャンネルの生ギターも鮮明。

⑭ディジー・ミス・リジー
CDで聞くとやかましいやかましい。…歌の合間合間にシンバルがフェイズ気味にプシャーッと持ち上がってきたりして気持ち悪かったんだけど、今回のCDでは気にならなかった。なぜなんだろ。

この記事を読みながら、ぼくもアナログ盤とCDを聴き比べてみた。
ぼくのもってる『ヘルプ!』のステレオ盤は1EMIのシルヴァー・パーロフォンなんだけど、マトリクスの枝番は-1で、いちおうイエローと同じラッカー盤だ。

聴き比べてみると、健太さんがいってるようにたしかにヴォーカルの抜けはよくなっている。
アーリー・プレスとは比べようもないけれど、音質的にはちょっとプアーで、ジョージ・マーティンがリミックスしたくなったのもわかるような気がする(笑。

つづいて『ラバー・ソウル』、評者は鈴木博文である。

①ドライヴ・マイ・カー
CDで聞くと、この曲のリズム隊の重要な要素であるカウベルが聞こえ過ぎるかなとも思うけど、それはそれでメリハリになっている。

②ノーウェジアン・ウッド
楽器の弦の張りまで見えるようなCDサウンドは、この曲をよりみずみずしくしている。

③ユー・ウォント・シー・ミー
ダビングされたハイハットが不思議なアクセントをつけている。ただCDの場合、いかにもダビングしましたという音像になっていて、一発録りのリズム隊とは一体感はない。何を後からカブセたかわかるので、ビートルズ・サウンドを知るには都合が良いかもしれない。

④ひとりぼっちのあいつ
CDは、この曲の命であるコーラスをすばらしく鮮明にしている。レコードでは聞こえなかったエコーがはっきりみえる。

⑦ミッシェル
ポールが弾くアコースティック・ギターはCDの方が表情豊かだ。

⑩君はいずこへ
右のスピーカーから多分ニーズ(knees)だろう、膝を両手で叩く音が聞こえる。これはCDを聞くまで気付かなかった。

⑪イン・マイ・ライフ
CDで聞くとやはりコーラスがはっきりと聞こえる。そして、ビートルズのコーラスの上手さを再認識する。

⑭浮気娘
(この曲の早口英語のことを書いて)CDだとそのなめらかなジョンの言葉がますます滑っている。

つぎはいよいよ『リヴォルヴァー(邦題はリボルバー)』だ。
評者は吉田仁。

①タックスマン
おそらく4チャンネル・システムの導入によるものと思われる大胆な定位による音の分離のよさは当時のものとしては特筆もので、CDでは更にくっきりと一つ一つの音像が分かる。

⑤ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
曲の中頃、左チャンネルに"ピョッ"というシンセ・ノイズのような音が一瞬入っているが、CDだとより分かるので、興味のある方は聞き耳をたてて下さい。

⑥イエロー・サブマリン
レコードではオーバーダブによる独特のリズムのユレや音のもつ表情が、渾然一体となった音にかくれがちだけど、CDの方は、それらもはっきりと見え、この曲の持つ楽しい雰囲気を更に盛り上げてくれる。

⑧グッド・デイ・サンシャイン
低音の響きを生かしたピアノの臨場感、ラストのほんの少しだけ聞かれる多重コーラス、どちらもCDの方がより楽しめる。

⑩フォー・ノー・ワン
CDの方が、ピアノとアコースティック・ギターの分離が良くなっている。

⑪ドクター・ロバート
唐突なフェイドアウトも、CDで聞くとラディカルな味が出るからおもしろい。

⑬ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ
よく聞くと、ホーンのトラックには"シャー"というノイズが乗っているが、CDの方がホーンの高域が出ている分、いくらかマスキングされている。

⑭トゥモロー・ネバー・ノウズ
渾然一体とした音の粒もCDの方ではより鮮明に浮かび上がってくるので、音の洪水に身を任せつつも一つ一つの音を楽しむという、一粒で二度のグリコ的おいしさを味わう事が出来る。

さあ、きょうの最後はいよいよ『サージェント』である。
このアルバムを1987年の6月1日、つまりオリジナルからちょうど20年後の同じ日にリリースするために、CD化の作業が進められていたらしい。

08.jpg

『ミュージック・マガジン』の掲載は87年7月号、評者はミュージシャンの近田春夫である。
世界中のビートルズ・ファンが待ち望んだであろう、『サージェント』のCD化。
ところがこともあろうに、ミュージック・マガジン誌の編集者は、そのCDの評価を、アンチ・サージェント派?の近田春夫に依頼した。
そこにどんな意図があったのかは知らない。
しかし結果的にはかなり辛辣なアルバム評になっている。

まず最初に序文みたいな感じで、近田はこう書いている。

当時、一度も『サージャント・ペパーズ』をきちんと聴いたことのなかった私には、きっとCDだからそのミリョクとかアラとかは探せそうもない、と思ってたんですけど、CDってのは、アナログとはホント違うんだね。こんなに細かいところまで見えちゃうとは!!

ということで、きちんと聴いたことのない人にCDを聴かせて、どんな視点を読者に提示したかったのかよくわからないけれど、結果的にはレコーディングやダビングのアラ探しみたいな記事になってます(笑。

①サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
なるほど、この時代の、しかも録音的に凝って作ったといわれる作品をCDで聴くのは面白い、というのはこういうことなのだと納得させられてしまうオープニングであった。 どういう要素をどんな順番、方法で録音したかが、手に取るように見えるようだ。

②ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ
ポールのベースのパターンがCDだとよく聴こえるせいかやたら耳につきます。

④ゲッティング・ベター
ポールがひとりで楽器を全部担当したと説明書にありましたが、その様子をCDだとチェックしがいがあります。

⑤フィクシング・ア・ホール
エコーとかリバーブみたいなもの、ことにヴォーカルのリバーブとかは、CDだとどんな感じで乗っかってるかよくわかって面白い。

⑥シーズ・リーヴィング・ホーム
このセロかなんかの弓のこすれかた、ナマナマしいなぁ。これがCDの醍醐味なんでしょうか。

⑧ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー
この手のインドものはCDだと本当に良いのよね。 音の抜け、というかつぶだちというか、とにかく、タブラの音なんか絶対にCDだね。

⑩ラヴリー・リタ
いわゆる、チェックする意味でCD用の…ヘッドフォンで気持ちを集中させて聴くと、ビートのずれとかがハッキリわかって、それはなかなかに面白い。

⑪グッド・モーニング・グッド・モーニング
CDだと、作ってるヒトの気持ちが読めちゃう感じがするんだよ、ことにこういう昔のヤツはね。 可能ならばもっと変な音にしたかった、とか、そういう気持が見えましたね、この曲の場合。

⑫サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプリーズ)
だけど何かCD向きじゃない気がするなァこのアルバム。 音楽として聴く以前に録音について聴いてしまう。そうすると、何だか時々、単にダサい感じで聴こえてきちゃうのであります。

⑬ア・デイ・インザ・ライフ
例の、大盛り上がりになって、急に音が小さくなるところとか、そういうメリハリの部分にどうしてもCD的な関心は行きがちです。 そしてそれは、実際にアナログのとは違う感じがしました。

ぼくは『サージェント』大好き人間だから、近田の評文には賛成しかねるところも多いけれど、考えてみたら、このころから『サージェント』の評価がだんだん下がっていったような気がする。
そういう意味では近田のCD評は、今まで"聖域"だった部分に踏み込んだ初期の評論の役割を果たしたわけで、やたらみんながスゴイ、スゴイと褒めるだけで、なんの生産性も与えないような不毛な評価時代から脱する契機にはなったんじゃないかと思う。

09.jpg
(第2回と第3回発売分のCDの広告)

はぁ~それにしても疲れた(笑。
タグ:ビートルズ
nice!(0)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 10

chan_yukky

こんばんは~♪
どうもご無沙汰でした。今回遼さんの記事を読んで、『リマスター盤』は、
絶対にUK盤にしようと決めました。純粋に音楽だけを楽しみたいので、
「くだらないライナーや評論」は一切読みたくありません。変な先入観を
植付けられたくないですし。でも近田さんのCD評は、ちょっと面白かった
です。一番マトモだったかも知れませんね?!
by chan_yukky (2009-06-18 01:51) 

may_r

おはようございます。

わたしはSGTはSTEREOで聴きたい派です。音の広がりとかSEの動きが面白く臨場感があって言いです。但し、ヴォーカルはMONOより引っこんでいるので、ヴォーカルをじっくり聴くならMONO、演奏ならSTEREOというところでしょうか。

CDは情報量の関係で低音と高音の人間に聴こえない周波数でカットしていますが、それが影響して寸詰まりのように聴こえると言われています。なんか、耳にでは聴き取れないけど”骨”には振動が伝わるそうです。現在のCDプレーヤーでは録音されていない周波数帯を仮想で作り出す高性能なDACもありますので手に入れたいのですが、如何せん高価で高根の花です。
MONO_BOX予約しましたが、どのアルバムから聴くか思案中です。
”RUBBR SOUL”か”SGT”いや”WHT”かな?
”REVOLVER”はマト1ヴァージョンで出してくれると面白いんでしょうけど。

by may_r (2009-06-18 07:01) 

parlophone

chan_yukkyさん、こんばんはー。

>純粋に音楽だけを楽しみたいので、
>「くだらないライナーや評論」は一切読みたくありません

CDのライナーと違って責任がないから(笑)、けっこうじぶんの言いたいこと言ってますよね。

>でも近田さんのCD評は、ちょっと面白かった

編集の意図はよくわからないけれど、雑誌としてはおもしろくなってますね。
広告出した東芝EMIには評判悪かったと思うけど(笑。

ぼくはモノ・ボックスは予約したけど、ステレオ盤は迷ってますね…。
by parlophone (2009-06-18 22:26) 

遮断機さん

いつも楽しく拝見させてもらってます。
お世辞じゃなく遼さんのブログって、面白くて為になるんですよ。

>ステレオ盤は迷ってますね…。

僕が『リボルヴァー』は絶対ステレオ盤も買います!
大好きなアルバムなんですよ!
by 遮断機さん (2009-06-18 22:50) 

parlophone

may_rさん、こんばんは~。

>わたしはSGTはSTEREOで聴きたい派です

ぼくもSGTならステレオのほうがいいですね。
モノの太い音も魅力的だし、音源としてはレアですけれど、SGTは当時のビートルズとジョージ・マーティンが「音の万華鏡」みたいなものを作ろうとして苦心を重ねたアルバムですからね。

>現在のCDプレーヤーでは録音されていない周波数帯を仮想で作り出す
>高性能なDACもあります

可聴帯域より上の周波数の再生については、プレイヤーを手に入れても、スピーカーが対応していないと無意味なので、なかなか難しいですね^^;

>MONO_BOX予約しましたが、どのアルバムから聴くか思案中です

ぼくもモノ・ボックスだけ予約してあります。
悩ましいのはステレオですよね。
最初の4タイトル、リヴォルヴァーやサージェント、ホワイト、アビイ・ロード…というふうにステレオで聴きたいアルバムを考えると、けっきょく全部ほしくなったりして…(笑。

>”RUBBR SOUL”か

ジョージの咳払いの入った「ノルウェーの森」とか、最初に聴くのにはいいかも^^

>”REVOLVER”はマト1ヴァージョンで出してくれると面白いんでしょうけど

実現の可能性は低いと思いますが、やっぱり聴きたいですよね。
いずれにしてもビートルズのリマスターってやっぱり大事件ですね~♪
by parlophone (2009-06-18 22:52) 

parlophone

遮断機さん、こんばんは~。

>お世辞じゃなく遼さんのブログって、面白くて為になるんですよ

いつもありがとうございます^^;

>僕は『リボルヴァー』は絶対ステレオ盤も買います!

ですよね~。
すぐ上のコメントにも書いたように、ステレオ・ミックスで買いたいCDもたくさんあるんですよね。
もしステレオ・ボックスが紙ジャケだったら、ムリしてでも買ってると思うけど、デジ・パックまがいのスリーヴなので…。

いずれにしてもステレオはEU盤にして、いくつかピック・アップして買うことになるんだろうなあ…。
それにしても資金をどこから調達するか、頭が痛いです(笑。
by parlophone (2009-06-18 23:24) 

MASA

ビートルズのCDって実は今までのも決して音は悪くはないんですよね。
ただリマスターされたCDが周りに溢れて相対的に音質が向上していたり、「CAPITOL ALBUMS」や「BEATLES 1」の優れた音質に触れちゃうと、どうしても今のままでは地味に聴こえるかも知れませんね。
リマスター盤にはあれ以上のオリジナル・アナログ盤を彷彿させる出来にして欲しいもんです。

私はHMVでふたつとも予約しましたよ。¥1,500くらいの安いCDを1枚追加して、ベストバイ価格にしました^^。
by MASA (2009-06-19 00:33) 

路傍の石

面白くて為になるブログ――遼さんやMASAさんのブログを拝見していて本当にそう思いますね。引用の巧みさや画像配置のテクニックをみても自分には真似できないし所詮勝ち目はないなとつくづく痛感してます(笑)。

それにしても雑誌の物持ちのよさに驚きます。拙はレコだけですね、後生大事に持っていられるのは。雑誌も書籍も結構捨ててしまいます。雑誌もできるだけ捨てないでおきたいのですけど、なかなかそうもいかなくて。

ところで『サージェント・ペパーズ』の評価が往年と比べるとよくないといいますが、聴けばやはり偉大なアルバムだと思います。サイケデリック・エラに出された数多の音盤のなかでも、ここまで芸術性を意識して至高の美を求めんとしたものはそうそうなかったと思います。当時ビートルズもドラッグにまみれていたとはいえ、当然ながら伊達や酔狂ででっち上げた産物とは明らかに一線を画していて、やはりビートルズでなければ成し得なかった何かがここにはあると思います。これについてはまだまだ検証の余地はあると思っていますし、その検証を経てこそ真価が評価されるべきだと思います。

さて、拙はリマスターの予約はまだ全然してません。多分ネットでは買いません。まだ中学生だった頃の拙に、ビートルズのオリジナル盤の素晴らしさを最初に教えてくれた思い出のあの店で買うつもりです。どこで買うかも今回の場合は非常に重要なことであるとそんなふうに考えました。
by 路傍の石 (2009-06-20 00:38) 

parlophone

MASAさん、どうもです。

>ビートルズのCDって実は今までのも決して音は悪くはないんですよね

やっぱり満を持してリリースしました、ってだけあって、今でも通用する音ですよね。
そのあたりが、たとえばストーンズの初期のCDとはずいぶん違う。

>「CAPITOL ALBUMS」や「BEATLES 1」の優れた音質

そうそう、とくに『CAPITOL ALBUMS』にはびっくりしましたね~。
ほぼオリジナル・アナログ盤にけっこう迫る音でリマスターされましたからね。
今度のリマスターにも期待が募りますね。

>私はHMVでふたつとも予約しましたよ

やっぱりボックス2つですか~。
キビシイなあ~(笑。
by parlophone (2009-06-21 23:24) 

parlophone

路傍さん、こんばんは~。

>面白くて為になるブログ――遼さんやMASAさんのブログを拝見していて
>本当にそう思いますね

いやいやMASAのブログは当然としても、ぼくのブログはねえ…。
最近CDを聴いても、うまく言葉に表すことができずに、よく限界かなあと思ってしまいます。

>それにしても雑誌の物持ちのよさに驚きます

基本的に本や雑誌は処分しないですね~。
ずーっともってます(笑。

>サイケデリック・エラに出された数多の音盤のなかでも、ここまで芸術性を意識して
>至高の美を求めんとしたものはそうそうなかったと思います

まったく同感です。
最近の『サージェント』に対する風当たりの強さはちょっと想像を絶してますよね。
またしばらくすれば反動が治まって評価が上がるのかもしれませんが…。

>まだ中学生だった頃の拙に、ビートルズのオリジナル盤の素晴らしさを
>最初に教えてくれた思い出のあの店で買うつもりです

いい話ですね~。
ぼくが通っていた店は、もう熊本にも倉敷にもありません。
みんな時代の波に呑み込まれてしまいました。
でもそういうことを思わせてくれるのもさすがにビートルズですね。
by parlophone (2009-06-21 23:32) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。