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デュアン・オールマン 『アンソロジー』 [紙ジャケ]

もうしばらく前のことになるが、オールマン・ブラザーズ関連のCD がユニバーサルから紙ジャケでリリースされた。
今回はそのなかでゆいいつぼくが購入したデュエインの『アンソロジー』をご紹介しよう。

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(ほんとうはローラ・ニーロの『魂の叫び』の後に、関連ですぐにご紹介できればよかったのだが、機会を逃して遅くなってしまった。)

このアルバムは1972年にカプリコーン・レーベルからリリースされた2枚組で、デュエインがオールマン・ブラザーズ・バンドとしてデビューする以前のアワグラス時代の貴重な音源から、マッスル・ショールズでスタジオ・ミュージシャンとして残したレコーディング、そしてオールマンズ時代の音源、というふうにかれのミュージシャンとしての短かった生涯を見事に凝縮して見せた傑作である。

また、レイラ・セッションズでクラプトンと2本のアコギで録音された「Mean Old World」などは当時未発表だったので、そういう意味でもずいぶん話題になったものだ。

紙ジャケはコーティングのない厚紙のA 式、ゲイトフォールド・スリーヴ。
スワンプ・ロックのイメージそのものずばりの、スワンプ(沼)で釣りをするデュエインの姿が微笑ましい。

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内側はこれまたカヌー?に乗ったオールマンズの写真で笑ってしまうが、レコーディング・データが詳細に載せられているのがうれしい。

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アナログでいうとA-1の「B.B.King Medley」から、グレッグのソウルフルなヴォーカルとデュエインの一音一音に魂のこもった渾身のギターに圧倒される。
デュエインの名を一躍全米中に知らしめたウィルソン・ピケットのA-2「ヘイ・ジュード」、アレサ・フランクリンのB-1「ウェイト」、ボズ・スキャッグスのB-4Loan Me a Dime」など、いずれも鳥肌モノの名演だ。

デュエインのソロ・アルバム用に録音されたA-4Going Down Slow」は、ヴォーカルはご愛嬌だがギターは文句のつけようがない。

Disc-2 はデラニー&ボニー&フレンズから始まり、「レイラ」を経て、オールマンズ時代をたどる。
フィルモア・イーストでのライヴ、D-2Don't Keep Me Wondring」も当時は未発表だったものだ。

音はSHM-CD 、2008年の最新24bit デジタル・リマスターでけっこういいと思う。
ユニバのSHM-CD は2,800円とかなり割高感が強いが、2枚組だと3,800円でちょっと得したような気分になってしまう(笑。

オリジナル盤についていた20ページのブックレットがミニチュアで復刻されている。

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  (カラーではないが貴重な写真も満載だ)

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その日本語訳が解説としてついているのもうれしい。

インナーバッグは付属しておらず、レーベルもオリジナルではないのだが、そのかわりオリジナル・レーベルの写真が復刻されたカードがついていて、シリアル・ナンバーも刻印されている。

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コメント 2

POPOSUKE

遼さん おはようございます

これはいいですね~♪

私にとって3800円はやや微妙な値段ですが(苦笑)、とても豪華な仕様なのでそれも納得ですね。

しばらくの間、オールマン・ブラザーズ・バンド は全然聴いていませんでしたが、久しぶりに聴きたくなってきました!
あとでフィルモア・イースト・ライヴでも聴いてみようと思います♪
by POPOSUKE (2008-10-16 07:33) 

parlophone

POPOSUKEさん、こんばんはー。

>久しぶりに聴きたくなってきました!

なんか、オールマンズってときどき無性に聴きたくなりますよね~。
デッキー・ベッツとの絡みもいいですが、やっぱりデュエインのギターは最高ですね!
マッスル・ショールズ時代のレコーディングが聞けるのがいいですよね。

>私にとって3800円はやや微妙な値段ですが(苦笑)

3,000円ぐらいだとほんと買いやすいんですけどね~^^
by parlophone (2008-10-16 23:44) 

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