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リニューアル 『ストレンジ・デイズ』 [雑誌・書籍・コミック]

編集人の岩本晃市郎の病気療養のため?に3か月ほど休刊していた雑誌『ストレンジ・デイズ』が『SD』として戻ってきた。

以前は紙ジャケのリリースとタイアップした業界の提灯持ちみたいな(クチが悪くてすみません^^;)記事が目についたような気がするが、だんだん読んでるうちに、岩本晃市郎のこだわりみたいなものがわかるようになって、けっこう愛読したものだ。
リニューアル前はヴィニール・コーティングされたうつくしい表紙やこだわりのアートワークも魅力だったが、あたらしくなった『SD』はまるで別の雑誌だ。
まず版型が大きくなり、表紙も浦沢直樹のマンガだし、タイトルも『SD』とシンプルになった。

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第一特集は「1968~魔法の時」と題して映画『20世紀少年』でも話題の浦沢直樹へのインタヴュー、佐野元春へのインタヴュー、坪内祐三と和久井光司の対談などが載せられている。

シンコーミュージックの『DIG』でもホワイト・アルバムの特集が組まれているが、いまからちょうど40年前の1968年という年は、ロックの世界にとってはすごい年だったとあらためて思わされた。

ちなみに68年にリリースされたアルバムを思いつく範囲で挙げてみると、

ビートルズ 『ホワイト・アルバム』
ストーンズ 『ベガーズ・バンケット』
クリーム  『クリームの素晴らしき世界』
ジェフ・ベック 『トゥルース』
スモール・フェイセス 『オグデンズ・ナット・ゴーン・フレイク』
トラフィック 『トラフィック』
キンクス  『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』
ゾンビーズ 『オデッセイ・アンド・オラクル』
ペンタングル 『ペンタングル』 
ジミ・ヘンドリクス 『エレクトリック・レディランド』
ジャニス・ジョプリン 『チープ・スリルズ』
ドアーズ  『太陽を待ちながら』
ザ・バーズ 『ロデオの恋人』
バッファロー・スプリングフィールド 『ラスト・タイム・アラウンド』
ニール・ヤング 『ニール・ヤング』
サイモン&ガーファンクル 『ブック・エンド』
ザ・バンド  『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』
ローラ・ニーロ 『イーライと13番目の懺悔』
アレサ・フランクリン 『レディ・ソウル』
オーティス・レディング 『ドック・オヴ・ベイ』

すごいなあ。
これらのアルバムがこのあとの音楽にどんだけの影響を与えたことか!

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  (あ~、キンクス忘れた!)

ちなみにぼくがリアル・タイムで聴いたのは最初の3枚だけだけれど(笑)、この年から70年までの3年間はほんとうにすごかった。

第2特集はゼッペリンのアナログ盤。
もう少し早く出してほしかったなあ(笑。

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とりあえずなんとか『SD』が軌道に乗る一助となればとも思い買ってみた。
興味のある方はぜひどうぞ^^
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MORE

68年、ロックがポップスから独立・自立して二本足で立ち上がった年とでも言えるんじゃないでしょうか。
ザ・バーズ 『ロデオの恋人』
バッファロー・スプリングフィールド『ラスト・タイム・アラウンド』
ニール・ヤング『ニール・ヤング』
サイモン&ガーファンクル『ブック・エンド』
ザ・バンド  『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』
この5枚は当時買いました。他のアルバムもS.フェイセスとゾンビーズ以外はロック喫茶で聴いたか友達から借りて聴きました。
もうあれだけ新譜が出るのをワクワクして、カートリッジをLPに乗せて「どんな音が出てくるのだろう・・・」と心臓ドキドキ、ということはもうないのかなあと思うとちょっとだけ残念ですが・・・
イギリスの雑誌Mojoが2号にわたってホワイトアルバムの特集がありましたが、内容濃かったです。
オマケのCDも良かったですよ。(アコースティック版ホワイトアルバムのカヴァー集)
by MORE (2008-10-12 17:43) 

parlophone

MOREさん、こんばんはー。

>68年、ロックがポップスから独立・自立して二本足で立ち上がった年

なるほど~、うまい表現ですねー。
『ラバー・ソウル』『ペット・サウンズ』あたりからロックとしての表現の幅が広がり、『サージェント』でいちおう一人立ちという感じでしょうか。
68年は二足歩行始めた年かな(笑。

>この5枚は当時買いました

さすがですねー。
68年のぼくはバッファローもバンドもまったく知りませんでした。

>もうあれだけ新譜が出るのをワクワクして、…心臓ドキドキ、ということは
>もうないのかなあと思うとちょっとだけ残念ですが・・・

そうですよねー。
紙ジャケ買ってトレイに載せても昔のような高揚感はないですからね。
何年か前にミレニウムとサジタリアスのCD を買ったときはちょっとドキドキしましたけど…。
たしかに淋しいですね。

>Mojoが2号にわたってホワイトアルバムの特集

ああ、以前はときどき『Mojo』をチェックしてたんですが、最近はまったく見てませんでした。
気になるなあ~。
by parlophone (2008-10-12 23:56) 

幻燈遮断機さん

遼さん、こんばんは。

1968年には生まれていなかった僕としては、「ファンタジーロック50枚」に惹かれて書店で手にとってみたんですが・・・。
「ぜ、全部持ってる・・・」
とういことで購入は控えちゃいました。

>『サージェント』でいちおう一人立ちという感じでしょうか。

これは間違いないですね! こういう既成に捕らわれないアルバムをビートルズが出した。ということが重要で、そのおかげで数多のミュージシャンがアルバム製作においてレコード会社を説き伏せやすくなったのではないでしょうか。

ムーブ『1st』
マンフレド・マン『マイティ・ガーヴェイ』
プリティ・シングス『SFソロウ』
なんかもこの年ですね。

ステイタス・クォの1st、「マッチ箱のジャケ」も確か68年のはず。

1年間でこれだけリリースされたら、買うほうは堪らないワケですが・・・。



>何年か前にミレニウムとサジタリアスのCD を買ったときはちょっとドキドキしましたけど…。

な、懐かしい~!
by 幻燈遮断機さん (2008-10-13 00:48) 

MASA

あら、「ストレンジ・デイズ」こんなんなっちゃったんだ〜。
'68年と言えば私がやっと中学生になった年。メキシコ五輪があり、3億円強奪事件があった、というくらいの記憶しかなく、レコード・プレーヤーが家にまだなかったので音楽の記憶はラジオでヒット曲を聴いてた以外に特にないのが残念です。

でもロックが若者の文化として根付きひとつの音楽ジャンルとしてしっかり認知され出したのは確かにこのあたりですね。
当時は全く無視されたものもありますが、遼さんが挙げた名盤たちが築き上げた功績は大きいものがあります。
by MASA (2008-10-13 01:02) 

parlophone

幻燈さん、こんばんはー。

>「ファンタジーロック50枚」…「ぜ、全部持ってる・・・」

え゛ーーーーっ、全部持ってる?
ぼくも慌てて探してみましたが、8枚しか持ってませんでした。
ちなみにこのなかで今ほしいのはルネッサ~ンス!(笑
それにしても50枚全部ってすごいなあ~。

>こういう既成に捕らわれないアルバムをビートルズが出した、ということが重要

ですね!
そういう意味でもビートルズは偉大だった、ということですね。

>ムーブ『1st』
>マンフレド・マン『マイティ・ガーヴェイ』
>プリティ・シングス『SFソロウ』
>ステイタス・クォの1st、「マッチ箱のジャケ」

へえ~。
どれもバンド名は知ってますが、アルバムは聴いたことがありませんね~。
幻ちゃん、やっぱりすごいわ~。
by parlophone (2008-10-13 20:06) 

parlophone

MASAさん、こんばんは~。

>'68年と言えば私がやっと中学生になった年
>メキシコ五輪があり、3億円強奪事件があった、というくらいの記憶しかなく

へえ~、そうなんだ~。
言われてみればメキシコ五輪は68年ですね。
でもそのあたりはぜんぜん覚えてないや~。
ぼくは中2ですけど、レコード・プレイヤーは小学校のときからあって、父親のレコードを聴いてましたからね。

>ロックが若者の文化として根付きひとつの音楽ジャンルとして
>しっかり認知され出した

ほんとそうですね。
MASAさんのことばも含蓄がありますねー。

>当時は全く無視された

『オデッセイ・アンド・オラクル』なんてつい最近まで忘れられてたんじゃないでしょうかねえ。
でも正当に評価されるようになってよかったですよね。
そうじゃなきゃ、ぼくなんて一生聴いてなかった(笑。
by parlophone (2008-10-13 20:17) 

幻燈遮断機さん

>ルネッサ~ンス

遼さんったら今時? のギャグもイケテマスね!

有名なので御存知とは思いますが、ルネッサンスは元ヤードバーズのキーフ・レルフの一期(二枚でお終い)と歌姫アニー・ハズラム第二期がありますが遼さんならどちらも気に入るはずですよ。^^

特に第二期はクラシックとロックの素晴しい融合です。(トラッド好きにもお薦めできます)

いつか聴いてみてくださいね。
by 幻燈遮断機さん (2008-10-13 23:47) 

黒ちゃん

こんばんは^^
お久しぶりです。
挙げた中ではBEATLESとS&Gしか持っていませんが、
わたしの好きなSHADES OF DEEP PURPLEもこの年ですね^^v

当時の楽曲をリアルタイムで聴いていた人が羨ましいです。


by 黒ちゃん (2008-10-14 21:26) 

parlophone

>遼さんったら今時? のギャグもイケテマスね!

ありがとう、幻ちゃん^^

じつはヒゲ男爵はむすめが好きなんです^^;

>ルネッサンスは元ヤードバーズのキーフ・レルフの一期(二枚でお終い)と
>歌姫アニー・ハズラム第二期があります

うんうん、キース・レルフが作ったバンド?ということは知ってます。
アニー・ハズラムは知らないなあ。

でもSD に載ってたあのジャケットは有名ですよね。
あのアルバムが聴いてみたいんだけどなあ。
by parlophone (2008-10-15 01:19) 

parlophone

黒ちゃんさん、こんばんは~。

>わたしの好きなSHADES OF DEEP PURPLEもこの年ですね^^v

あ、そうか!
ぼくがパープルをラジオで聴いて「ハッシュ」とか「ケンタッキー・ウーマン」とかシングル盤を買ってたのは68年から69年にかけてだったんですね。
まだイアン・ギランはいなかったけど、リッチーやジョン・ロードはすでに暴れまくってた?(笑

>当時の楽曲をリアルタイムで聴いていた人が羨ましいです

う~~ん、どうなんでしょう?
そのへんの実感というのはぼくにはあまりないんですけどね(笑。
あと15年か20年もすれば「U2やニルヴァーナ、オアシスなんかをリアルタイムで聴いてた人たちがうらやましい」と言われるんでしょうけど…。
by parlophone (2008-10-15 01:29) 

Sken

こんにちは。
本記事の内容とは離れますが、私9月21日以降に
本屋とかレコード店で『ストレンジ・デイズ』を探してました。
復活するという予告がありましたので。
でも『ストレンジ・デイズ』は見つからずにいました。
まさか『SD』と名前を変えてたとは知らずに。
サイズも変わってたなんて。

もう一回探してみます。
by Sken (2008-10-20 10:14) 

parlophone

Skenさん、こんばんはー。

>本屋とかレコード店で『ストレンジ・デイズ』を探してました
>復活するという予告がありましたので
>でも『ストレンジ・デイズ』は見つからずにいました

そうですか~、Skenさんも探してらしたんですね。
でもタイトルも版型も変わって、見つけられない人もけっこういたのかもしれませんね。
大型になった理由は次々号ぐらいに明らかになると書いてありました。
ぜひもう一度探してみてください^^
by parlophone (2008-10-21 00:34) 

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