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竹内まりや 『エクスプレッションズ』 [日本のロック・フォーク]

のっけからファンの方に冷や水を浴びせるみたいで恐縮なのだが、最近の竹内まりやにはまったく興味がない。
聴かないでいってるのならまだいいかもしれないが、タツローの『サンデー・ソングブック』はだいたい毎週聴いているから、まりやの新曲も耳にしているのだ。
けれども去年の『デニム』はまったく魅力を感じなかった。
もちろんぼくの嗜好のせいで、まりやのせいではまったくない。
申し訳ないとは思うが感受性とはそんなものなのだろう。

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ただ今回のベストはレーベルを越えた30年間の集大成だからやっぱり気になっていた。
9月はゼップのボックスが出て、ローラ・ニーロも全買いしそうだし、『カインド・オヴ・ブルー』の50周年記念限定盤も(発売延期になったけれど)もうすぐ出るはずだ。

う~~ん、と悩んでいて、ふと思いついてマイ・パートナーに

もうすぐまりやのベストが出るんだけど…。
 レーベルを超えた3枚組。
 しかも初回限定盤はカラオケつきの4枚組!
 それでサンキュー価格の3,980円


と振ってみると

買っておいて

とほほ TT
財政負担が増えただけでした…。


ぼくが最初に買ったまりやのアルバムは1982年の『VIVA MARIYA!』だが、これは半分ベストみたいな内容だった。
オリジナル・アルバムで最初に買ったのは84年の『ヴァラエティ』で、92年の『クワイエット・ライフ』までの3枚のアルバムはほんとうに好きだった。

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けさの『めざましTV』で一番好きな曲は?と訊かれて大塚さんが「駅」です、と答えていたが、似たようなもんです(笑。
強いていえば「プラスティック・ラヴ」か「シングル・アゲイン」だろうか…。

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   (『ヴァラエティ』はいまでもアナログ盤で聴くことが多い)

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   (93~95年ごろまではシングルもときどき買っていた)

94年の『インプレッションズ』は買わなかったからぼくにとっては26年ぶりのベストということになる。

いや~、いいですね~(爆。

スリップ・ケースに4枚組のデジパック、そして60ページのカラー・ブックレットという豪華仕様。
天辰保文、山下達郎の解説とまりや自身の楽曲解説がついている。

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   (まったく同じ写真じゃなくてちょっとずつ別ショットだったらよかったのに^^;)

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   (裏はそれぞれちがっている)

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デジパックの内側はシングル盤などの写真が載せられた楽しいものだ。
ディスクもタツローの趣味を反映してかアナログ盤のようで可愛い。

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   (解説書には珍しくツーショットの写真も)

さて、タツロー渾身のリマスタリングはどうだろう。

なぜかいまは廃盤になっているらしい90年の『MORNING GLORY』(タツローとまりやがコラボレイトした楽曲だけを12曲集めたコンピレーション・アルバム)のなかから「涙のワンサイデッド・ラヴ」を聴き比べてみた。

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いや、すごいっす!
これはもうまったく次元の違う音だ。
MORNING GLORY』はひょっとしたらアナログ・マスターをそのままCD 用に転用したのかもしれない。
薄くてぺなぺなのヒステリックな音だ。
『エクスプレッションズ』の厚みがあって存在感のある音とはまったくちがう。

タツロー、ありがとう!!^^V
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コメント 8

MASA

竹内まりやはデビュー曲の「戻っておいで私の時間」を初めて聴いたとき、なぜか伊東ゆかりが歌っているとばっかり思ってました^^;
その頃は声が似てると思ったんですねー。
すぐにシングル買いましたが、私はそれっきり何も買ってません(笑)。
ちなみにこの曲、自作じゃなく、安井かずみ・加藤和彦作だったんですねー。

このあと弟の方がハマってアルバムやシングル出るたびに買ってたなあ。
今は手もとにないのが残念です。




by MASA (2008-10-02 22:24) 

parlophone

MASAさん、こんばんはー。

>伊東ゆかりが歌っているとばっかり思ってました^^;
>その頃は声が似てると思ったんですねー

ああ!
思い出しました。
そうだ、たしかに伊東ゆかりに似てるなあと思ってましたね!

>ちなみにこの曲、自作じゃなく、安井かずみ・加藤和彦作だったんですねー

初期のころの曲はほとんどが作家の作品ですね。
アルバム全曲がまりやオリジナルになるのが84年の『ヴァラエティ』ですから、ずいぶん遅咲きです。
それにしてはいい曲がたくさんあると思いますけど^^
by parlophone (2008-10-02 23:21) 

PETTY

ファーストアルバムの1曲目「グッドバイ・サマーブリーズ」が大好きです。重厚感があって、センチメンタルな歌なのに、コーラスが「いかにも」会社が用意したような感じが歌謡曲っぽくてイイ。
この辺りはシンシアっぽいですよね。職業作家の作ったもの歌っていた時代も大事な歴史ですよね。

by PETTY (2008-10-03 08:16) 

parlophone

PETTYさん、こんばんは。

ぼくも「グッドバイ・サマーブリーズ」は大好きです。

>重厚感があって、センチメンタルな歌なのに、コーラスが「いかにも」
>会社が用意したような感じが歌謡曲っぽくてイイ

なるほどね~。
そんなふうにこの曲を分析したことはありませんでしたが、あらためて聴いて見るとホントそんな感じですねー。

PETTYさんはきっと一聴しただけでそれを感じ取られたんでしょうね。
さすがです!

最新リマスターで聴いてみると、オケの入り方やリム・ショット、ここぞと入ってくるエレキ(ES-335?)やトム・スコットのアルトなど、いかにも70年代っぽくていいですね。

>職業作家の作ったもの歌っていた時代

ぼくはまりやってあんまり楽曲の幅はないと思うんですよね。
そういう意味でもシンガーの時代(作詞はしていたみたいですが)は大事だと思いますね。

by parlophone (2008-10-04 19:53) 

lonehawk

遼さん、こんばんは。
ワタシも初回限定盤を購入しましたよ。

まだディスク1しか聴いていないのですが、RCA時代の作品の音質が格段と向上していたので、コレだけでも買って良かったという気になりました。

ディスク2以降の仕事振りも聴くのが楽しみです。

by lonehawk (2008-10-04 22:47) 

ouichi

遼さん、こんばんは。
僕も同様に『リクエスト』~『クワイエットライフ』の流れが好きです。
そしてそのあとは思い入れのある作品が少なくて...。
べたですが『元気をだして』『家に帰ろう』『駅』が好きですね。
『シングルアゲイン』は名曲ですね。
またきいてみよっかな。


by ouichi (2008-10-04 23:24) 

parlophone

lonehawkさん、こんにちはー。

>ワタシも初回限定盤を購入しましたよ

お、お買いになりましたか。
じぶんがカラオケで歌うわけでもないのに、初回限定ということばについつい反応して、「早く買わなくちゃ!」とあせってしまうのはぼくだけでしょうか(汗。

>RCA時代の作品の音質が格段と向上していた

音質の向上はびっくりするぐらいでしたね。
ごく初期の何曲かは、それでもかなりキビシイ音質だと思いますが、マスターの状態なんでしょうね。

いずれにしても選曲、音質、内容、価格と大満足のベスト盤でした^^
by parlophone (2008-10-05 11:26) 

parlophone

ouichiさん、こんにちはー。

>『リクエスト』~『クワイエットライフ』の流れが好きです
>そしてそのあとは思い入れのある作品が少なくて...

わあ、ぼくとよく似てますね。
このころに彼女のSSW としてのピークがあったということでしょうね。

>『元気をだして』『家に帰ろう』『駅』が好きですね

「元気をだして」はなんといってもカウンター・メロディのすばらしさと、薬師丸ひろ子の声のうつくしさですよね!
「駅」はメロディもいいし、歌詞がまた泣かせますよね…。
あー、また聴きたくなってきました(笑。
by parlophone (2008-10-05 11:36) 

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