アージェントのアルバム [紙ジャケ]
ヴォーカルのコリン・ブランストーンと並んでゾンビーズのフロントマンを務めたロッド・アージェント(key,vo) が、コリンの脱退によって空中分解してしまったゾンビーズ後にクリス・ホワイト(b) とともに結成したアージェントのアルバムがSony Music から紙ジャケでリリースされている。
ちょっと遅くなってしまったが、今回は初期の3枚のアルバムをご紹介しよう。
新バンドではプロデュースと曲作りに専念するためにクリスはバンドから退き、ベーシストとしてロッドの従兄弟のジム・ロッドフォードが参加、そこにラス・バラード(g,vo) とロバート・ヘンリット(ds) を加えてニュー・バンド「アージェント」が結成された。
ぼくは知らなかったのだが、グループ名をアージェントとすることに最後まで反対したのがロッドだったらしい。
1st アルバム『アージェント』は1970年1月にリリース(米国では69年11月に先行発売)されている。
今回の3枚のなかでは個人的にもっとも好きなアルバムだ。
のちにスリー・ドッグ・ナイトがカヴァーして全米7位の大ヒットとなるA-2「ライアー」の鮮烈な魅力もさることながら、コリン・ブランストーンをヴォーカルに想定して書かれたというラス・バラードのA-4「Schoolgirl」の美しさといったら筆舌に尽くしがたいほどだ。
ゾンビーズの楽曲を髣髴とさせるマイナー調のメロディとロッドのオルガンが切ないA-3「Be Free」、繊細なメロディとコーラスの合間を縫ってロッドのソウルフルなオルガンが暴れまくるA-5「Dance in the Smoke」(いずれもロッドとクリスの共作)もすばらしい出来だ。
紙ジャケはニス塗りのようなやわらかな光沢が美しいE 式のゲイトフォールド・スリーヴ。
内側はモノクロの写真と歌詞が掲載され、ディスクは右内側から出し入れする仕様が再現されている。
このアルバムのみ英CBS からのリリースで、オレンジのレーベルとホワイトのプレーンなインナーバッグがミニチュアで復刻されている。
2nd アルバム『リング・オヴ・ハンズ』は1971年2月リリースのアルバムだが、今回は購入を見送った。
3rd アルバム『オール・トゥゲザー・ナウ』は1972年4月のリリース。
先行シングルA-1「ホールド・ユア・ヘッド・アップ」が英米ともに最高5位をマーク、アルバムも全米23位(全英13位)を記録する大ヒットとなった。
その「ホールド・ユア~」はシンプルなリフにもとづいて組み立てられたキャッチーなメロディに、ロッドのソウルフルなオルガンが絡む耳なじみのいい曲。
ロッドのみごとなブギウギ・ピアノが曲全体を引っ張るA-2「Keep on Rollin'」や、ラスの切れ味のいいリズム・ギターとロッドのオルガンが疾走感を生み出すシングル・ヒット、A-3「トラジディ」もポップな佳曲だ。
そしてなによりもこの3rd アルバムを象徴するのが13分を超える大作「Pure Love」だ。
バッハ風の対位法を用いたオルガン・ソロからヘヴィなブルーズ・ロックへと振幅の幅は半端じゃないし、それがうまく調和してるかというとちょっと疑問もあるけれど、いかにも70年代らしいアプローチとして楽しく聴ける仕上がりになっている。
紙ジャケは光沢のないE 式のゲイトフォールド・スリーヴ。
内側は例によってモノクロの写真が添えられているが、ディスクは左内側から取り出す形式になっている。
グレーのざらざらした用紙にモノクロの写真が載せられた4ページのインサートと白いインナーが復刻されてついている。
レーベルは黄色いEpicだ。
(広告を模した記事も楽しい)
4th アルバム『イン・ディープ』は73年3月のリリース。
ラス・バラード作のA-1「ゴッド・ゲイヴ・ロックン・ロール・トゥ・ユー」(全英18位)はのちにキッスのカヴァーでも大ヒットした。
紙ジャケはこちらも光沢のないE 式のゲイトフォールド・スリーヴだが、ディスクはごくふつうの右外側から取り出す仕様だ。
内側はやはりモノクロのメンバーの画像が使われている。
これにも白のプレーンなインナーがミニチュアで復刻されてついている。
(この項、書きかけです)
ちょっと遅くなってしまったが、今回は初期の3枚のアルバムをご紹介しよう。
新バンドではプロデュースと曲作りに専念するためにクリスはバンドから退き、ベーシストとしてロッドの従兄弟のジム・ロッドフォードが参加、そこにラス・バラード(g,vo) とロバート・ヘンリット(ds) を加えてニュー・バンド「アージェント」が結成された。
ぼくは知らなかったのだが、グループ名をアージェントとすることに最後まで反対したのがロッドだったらしい。
1st アルバム『アージェント』は1970年1月にリリース(米国では69年11月に先行発売)されている。
今回の3枚のなかでは個人的にもっとも好きなアルバムだ。
のちにスリー・ドッグ・ナイトがカヴァーして全米7位の大ヒットとなるA-2「ライアー」の鮮烈な魅力もさることながら、コリン・ブランストーンをヴォーカルに想定して書かれたというラス・バラードのA-4「Schoolgirl」の美しさといったら筆舌に尽くしがたいほどだ。
ゾンビーズの楽曲を髣髴とさせるマイナー調のメロディとロッドのオルガンが切ないA-3「Be Free」、繊細なメロディとコーラスの合間を縫ってロッドのソウルフルなオルガンが暴れまくるA-5「Dance in the Smoke」(いずれもロッドとクリスの共作)もすばらしい出来だ。
紙ジャケはニス塗りのようなやわらかな光沢が美しいE 式のゲイトフォールド・スリーヴ。
内側はモノクロの写真と歌詞が掲載され、ディスクは右内側から出し入れする仕様が再現されている。
このアルバムのみ英CBS からのリリースで、オレンジのレーベルとホワイトのプレーンなインナーバッグがミニチュアで復刻されている。
2nd アルバム『リング・オヴ・ハンズ』は1971年2月リリースのアルバムだが、今回は購入を見送った。
3rd アルバム『オール・トゥゲザー・ナウ』は1972年4月のリリース。
先行シングルA-1「ホールド・ユア・ヘッド・アップ」が英米ともに最高5位をマーク、アルバムも全米23位(全英13位)を記録する大ヒットとなった。
その「ホールド・ユア~」はシンプルなリフにもとづいて組み立てられたキャッチーなメロディに、ロッドのソウルフルなオルガンが絡む耳なじみのいい曲。
ロッドのみごとなブギウギ・ピアノが曲全体を引っ張るA-2「Keep on Rollin'」や、ラスの切れ味のいいリズム・ギターとロッドのオルガンが疾走感を生み出すシングル・ヒット、A-3「トラジディ」もポップな佳曲だ。
そしてなによりもこの3rd アルバムを象徴するのが13分を超える大作「Pure Love」だ。
バッハ風の対位法を用いたオルガン・ソロからヘヴィなブルーズ・ロックへと振幅の幅は半端じゃないし、それがうまく調和してるかというとちょっと疑問もあるけれど、いかにも70年代らしいアプローチとして楽しく聴ける仕上がりになっている。
紙ジャケは光沢のないE 式のゲイトフォールド・スリーヴ。
内側は例によってモノクロの写真が添えられているが、ディスクは左内側から取り出す形式になっている。
グレーのざらざらした用紙にモノクロの写真が載せられた4ページのインサートと白いインナーが復刻されてついている。
レーベルは黄色いEpicだ。
(広告を模した記事も楽しい)
4th アルバム『イン・ディープ』は73年3月のリリース。
ラス・バラード作のA-1「ゴッド・ゲイヴ・ロックン・ロール・トゥ・ユー」(全英18位)はのちにキッスのカヴァーでも大ヒットした。
紙ジャケはこちらも光沢のないE 式のゲイトフォールド・スリーヴだが、ディスクはごくふつうの右外側から取り出す仕様だ。
内側はやはりモノクロのメンバーの画像が使われている。
これにも白のプレーンなインナーがミニチュアで復刻されてついている。
(この項、書きかけです)
Argentというと1972年の夏(丁度今頃でした)初めての
海外旅行でLAに行ってたときにHold Your Head Upが
大ヒット中でした。
サンセット・ストリップの看板にEagles,Raspberriesなどが
あったこと、今でも鮮明に覚えています。
シカゴのSaturday In The Parkも耳タコになるくらいFMから
流れていましたっけ・・・
もちろんその時に買ってきたLPは30枚以上でした。(笑)
新譜が3-4ドルだったんですよねー。
もっとも1ドルが300円くらいだったんですが・・・
Argentと聞くと、その1972年の夏を思い出します。
by MORE (2008-08-04 23:35)
遼さん おはようございます
特に理由はないのですが、以前からアージェントはイマイチ好きになれませんでした・・・
ゾンビーズの『オデッセイ』やUS1stは常に個人的なベスト10に入るほど気に入っていますし、彼らも参加していたコリン・ブランストーンのソロも大好きなのですが・・・
でも、この機会にアージェントを聴き直してみるのもいいかもしれませんね!
ずいぶん長い間聴いていなかったので、今聴いてみると印象が変わるかもしれません。
とりあえず1stアルバムから聴いてみようかと思います♪
ちなみにラス・バラード関連だと、ルーレッツならよく聴いています。
by POPOSUKE (2008-08-05 07:32)
MOREさん、こんばんは~。
>初めての海外旅行でLAに行ってたときにHold Your Head Upが大ヒット中でした
おお、すばらしいですね。
ぼくはリアル・タイムにアージェントを聴いた記憶はないんですが、『オール・トゥゲザー・ナウ』は国内盤も出たようですから、日本でもヒットしたんでしょうね。
>サンセット・ストリップの看板にEagles,Raspberries
>シカゴのSaturday In The Parkも耳タコになるくらいFMから流れていました
なるほど、そういうころですね。
ロバート・ラムとピーター・セテラの掛け合いが新鮮でしたね。
あのあと急激にMOR になっていってシカゴには興味をなくしてしまいましたが…。
>Argentと聞くと、その1972年の夏を思い出します
MOREさんの大事な青春の想い出と結びついてるわけですね。
by parlophone (2008-08-05 22:15)
POPOSUKEさん、こんばんは~。
>特に理由はないのですが、以前からアージェントはイマイチ好きになれませんでした
おや~、そうなんですか。
ぼくがパープルを好きになれないのと同じようなもんでしょうか(←ずいぶん乱暴^^;)
>ゾンビーズの『オデッセイ』やUS1st…コリン・ブランストーンのソロも大好きなのですが
おお、それはちょっとミョーですね(笑。
>でも、この機会にアージェントを聴き直してみるのもいいかもしれませんね!
そうですね。
ひょっとしたらロッドのプログレ趣味がお好みに合わないのかもしれませんが、もしそうだとしたら、1st あたりはかなり気に入っていただけるのではないかと思いますけれども^^
by parlophone (2008-08-05 22:21)