ホワイトスネイクのアルバム 『白蛇の紋章~サーペンス・アルバス』 [紙ジャケ]
93年ごろからエレクトリック・ギターを弾き始めたぼくは、80年代に登場したギタリストというとエディ・ヴァン・ヘイレンぐらいしか知らなかった。
そこで『PLAYER』や『ギター・マガジン』といった雑誌でいろいろと勉強するようになって巡り合ったのが、きょうご紹介するホワイトスネイクの『白蛇の紋章~サーペンス・アルバス』というアルバムだ。
どういうきっかけでこのアルバムを聴こうと思ったのかまったく覚えてないのだけれど、ひょっとしたらデイヴィッド・カヴァーデイルがゼッペリンを目指したアルバム、というような評を読んだのかもしれない。
というのも、80年代のギタリスト、たとえばイングウェイ・マルムスティーンとかスティーヴ・ヴァイとか、あるいはポール・ギルバート、ヌーノ・ベッテンコート、それにジョー・サトリアーニなど、いろんなギタリストをちょこちょこ聴いてみたけれど、そのなかでとくにホワイトスネイクのジョン・サイクスが好きだったというわけではない。
それどころかカヴァーデイルがパープルにいて、あの名曲「バーン(紫の炎)」を吹き込んだということさえ知らなかったのだ(爆。
だからたぶん、よっぽど聴いてみたいという動機があったのだと思う。
このころのギターを聴いてぼくが思うのは非常にシンセサイザーっぽいということだ。
70年代のキイボード(とくにシンセ)ってロック・バンドのなかでストリングスの役割を果たしていたと思うのだけれど、80年代以降のギターは70年代のキイボードを思わせるような音をしている。
テクニカルではあるがどこかメカニカルでギター特有のエモーションみたいなものがあまり伝わってこないのだ。
だから聴いていてそんなにおもしろいとは思えない(笑。
今回ひさびさに『サーペンス・アルバス』を聴いてみて、思ったのはやっぱりそんなことだった。
でも以前も書いたようにぼくはカヴァーデイルの声が大好きだし、収められた楽曲はどれもクオリティが高くてなかなか楽しめた。
シングルとして切られたM-4「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」とM-6「イズ・ディス・ラヴ」は、それぞれ全米1位、2位を記録し、アルバムは全米2位まで上る大ヒットになったそうだ。
ハードな印象の強いアルバムのなかでは2曲ともどちらかというとバラードっぽい甘い曲なのがおもしろい。
ぼくが好きなのはやはりというかM-3「Still of the Night」で、間奏のキイボードがいかにも80年代っぽいのも楽しいけれど、全体の曲想はゼップの「ブラック・ドッグ」に似ていてそこがいいのだ。
紙ジャケはコーティングのない薄紙のE 式でシングル・スリーヴ。
歌詞の載せられたインナーをミニチュアで再現しているのと、オリジナルのアナログ盤のレーベルを復刻したインサートがついている。
ディスクはいま話題のSHM-CD で、そのせいかどうかわからないけれどとても鮮度の高いいい音だと思う。
そこで『PLAYER』や『ギター・マガジン』といった雑誌でいろいろと勉強するようになって巡り合ったのが、きょうご紹介するホワイトスネイクの『白蛇の紋章~サーペンス・アルバス』というアルバムだ。
どういうきっかけでこのアルバムを聴こうと思ったのかまったく覚えてないのだけれど、ひょっとしたらデイヴィッド・カヴァーデイルがゼッペリンを目指したアルバム、というような評を読んだのかもしれない。
というのも、80年代のギタリスト、たとえばイングウェイ・マルムスティーンとかスティーヴ・ヴァイとか、あるいはポール・ギルバート、ヌーノ・ベッテンコート、それにジョー・サトリアーニなど、いろんなギタリストをちょこちょこ聴いてみたけれど、そのなかでとくにホワイトスネイクのジョン・サイクスが好きだったというわけではない。
それどころかカヴァーデイルがパープルにいて、あの名曲「バーン(紫の炎)」を吹き込んだということさえ知らなかったのだ(爆。
だからたぶん、よっぽど聴いてみたいという動機があったのだと思う。
このころのギターを聴いてぼくが思うのは非常にシンセサイザーっぽいということだ。
70年代のキイボード(とくにシンセ)ってロック・バンドのなかでストリングスの役割を果たしていたと思うのだけれど、80年代以降のギターは70年代のキイボードを思わせるような音をしている。
テクニカルではあるがどこかメカニカルでギター特有のエモーションみたいなものがあまり伝わってこないのだ。
だから聴いていてそんなにおもしろいとは思えない(笑。
今回ひさびさに『サーペンス・アルバス』を聴いてみて、思ったのはやっぱりそんなことだった。
でも以前も書いたようにぼくはカヴァーデイルの声が大好きだし、収められた楽曲はどれもクオリティが高くてなかなか楽しめた。
シングルとして切られたM-4「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」とM-6「イズ・ディス・ラヴ」は、それぞれ全米1位、2位を記録し、アルバムは全米2位まで上る大ヒットになったそうだ。
ハードな印象の強いアルバムのなかでは2曲ともどちらかというとバラードっぽい甘い曲なのがおもしろい。
ぼくが好きなのはやはりというかM-3「Still of the Night」で、間奏のキイボードがいかにも80年代っぽいのも楽しいけれど、全体の曲想はゼップの「ブラック・ドッグ」に似ていてそこがいいのだ。
紙ジャケはコーティングのない薄紙のE 式でシングル・スリーヴ。
歌詞の載せられたインナーをミニチュアで再現しているのと、オリジナルのアナログ盤のレーベルを復刻したインサートがついている。
ディスクはいま話題のSHM-CD で、そのせいかどうかわからないけれどとても鮮度の高いいい音だと思う。
こんばんは~^^
国内盤は紙ジャケになってもUS編集のままなんですね。
わたしはオリジナルUK盤を所有してまして、曲順も違うし曲数も違うんですよ。
アルバムタイトルは「1987」です。
このアルバム、わたしも大好きです^^
by 黒ちゃん (2008-04-27 21:43)
遼さん、こんばんは。
リアルタイムで聴いた思い出深いアルバム。
とてもヒットポテンシャルが高くて聴きやすいですね。
『Is This Love』がいいですね~。
ベストヒットUSAでかかると嬉しくて。
でも、ちょっと2800円は高いですよね。
悩ましいSACD...
by ouichi (2008-04-27 21:48)
黒ちゃんさん、こんばんは~。
>国内盤は紙ジャケになってもUS編集のままなんですね
そうか!
ゲフィン・レーベルですもんね!
>わたしはオリジナルUK盤を所有してまして、曲順も違うし曲数も違うんですよ
>アルバムタイトルは「1987」です
いやはや、まったく知りませんでした。
いくらカヴァーデイルが全米制覇を目指したとはいえ、英国のバンドなのに、US盤準拠とは…。
貴重な情報ありがとうございました^^
by parlophone (2008-04-27 22:56)
ouichiさん、こんばんは~。
>リアルタイムで聴いた思い出深いアルバム
>ベストヒットUSAでかかると嬉しくて
そうかあ~、ouichiさんの年齢でいうとこのあたりはど真ん中なんですね!
ぼくも85年ぐらいにはハイ・ファイ・ヴィデオ・デッキを買って、ちょうどブームになってたPV を録りまくるんですが、なぜかホワイトスネイクは見たことがありませんね~。
マイケル・シェンカーとかAC/DC、ヴァン・ヘイレンあたりはよく見てたんですが…。
>でも、ちょっと2800円は高いですよね
たしかにそうですね。
2,200円ぐらいだと買いやすいんですけどね~。
by parlophone (2008-04-27 23:02)
はじめまして。
僕もこのアルバムの中では「Still of the Night」が一番好きです。 ロックの華はあくまでもボーカルとギター。 思い切りカッコをつけたプロモーション・ビデオも懐かしいですね。
by music70s (2008-04-28 00:26)
こんばんは!
僕もこのCD買いました。
US仕様で統一されちゃったみたいで、出来ればUK仕様とのDXエディションタイプ2枚組でも良かったかな〜なんて(笑)
ストーンズもUS仕様で全世界統一仕様なんですよね。
この頃のアルバムはブルースをベースにした初期ホワイトスネイクが好きなファンからは毛嫌いされた傾向がありましたが、僕はこのポップさと甘さも好きなんですよ、実力があるからこそ出来る芸当だと思います。カヴァーデイルは大好きでございます!!
by 大介(東京都) (2008-04-28 01:00)
music70sさん、はじめまして。
遼(parlophone)と申します。
ようこそいらっしゃいました。
>僕もこのアルバムの中では「Still of the Night」が一番好きです
そう言ってくださる方がいてうれしいです^^
>思い切りカッコをつけたプロモーション・ビデオも懐かしいですね
ああ、見たことないんですよね。
そういえば動くカヴァーデイルを見たことがないかも…。
あれ? カヴァペーのときプロモ作りましたっけ?
記憶がないなあ(笑。
見てみたい!
music70sさんのブログもちょこっとだけ拝見しましたが、すごく奥の深いブログですね~。
これからちょくちょく覗かせていただきます。
今後ともよろしく~。
by parlophone (2008-04-28 23:19)
大介(東京都)さん、こんばんは!
相変わらず精力的なブログ展開、お疲れさまです。
(なかなかコメントできませんが、毎回見てますよ~^^)
ぼくのほうはちょっとたいへんな仕事とそれからトシのせいで、なかなか更新もできないような状態です…(笑。
>US仕様で統一されちゃったみたいで、出来ればUK仕様との
>DXエディションタイプ2枚組でも良かったかな〜なんて(笑)
ああ、そういうの、いいですね~。
てっきり紙ジャケはオリジナルUK仕様かと思ったんですが、なんとUS 仕様だったんですね。
ちょっと残念です…。
>僕はこのポップさと甘さも好きなんですよ、実力があるからこそ出来る芸当だと思います
ぼくも大好きだなあ(笑。
たしかに全米で当てよう!と思ってそれができちゃうんだから、すごいことですよね。
初期のホワイトスネイクが英国っぽいちょっと愁いを帯びた傾向なんだったら、初期のも聴いてみたいです。
by parlophone (2008-04-28 23:26)
遼さん、こんばんは!
ワタシがホワイトスネイクをリアルタイムで聴いたのはココからで、当時はかなりのお気に入りだったんですけど、遡って聴いた初期のブルージーな感覚が今ではシックリときますね。
今回の紙ジャケがUS仕様になっちゃったのは、コッチじゃないとナンバーワンヒットの「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」が抜けちゃうのとか、色々と売る為の事情が隠れているような気もします。
昨年には海外で20周年記念盤が出ていて、ソレには両方の収録曲が収録されていたので、ユニバさえソノ気になってくれればもっとイイ売り方もあったように思いますけど。
・・・と、ついついユニバ絡みだと辛口になってしまいますが、アルバムそのものの内容はUS盤でも最高なんですけどね。
by lonehawk (2008-04-29 00:58)
PV観たこと無かったんですか?
ならば →http://www.youtube.com/watch?v=Lqb5EcU65IQ
かっこいいですよ!
ベースのルディー・サーゾが(笑)
by 黒ちゃん (2008-04-29 19:59)
lonehawkさん、こんばんは~。
>遡って聴いた初期のブルージーな感覚が今ではシックリときますね
ご自身のブログにも書いてらっしゃいましたね。
そういうの聞くと、初期のものに興味が出てきますね~。
まだ紙ジャケ残ってるかなあ(笑。
>今回の紙ジャケがUS仕様になっちゃったのは、…
>色々と売る為の事情が隠れているような気もします
なるほど~。
いずれにしてもゲフィン・レコードの許諾とかの絡みもあるんでしょうね。
>昨年には海外で20周年記念盤が出ていて
米英では日本とは比較にならないくらいビッグなバンドなんでしょうね、きっと。
またいろいろと教えてくださいね!^^
by parlophone (2008-04-29 23:21)
黒ちゃん、おかげでいいもん見れました~。
ついでに「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」のPV も見ましたが、コンセプトとしてはまったく同じような作りですね。
バンドの演奏とゴージャズなおねーちゃんと…^^
上の記事で間奏のキイボードなんて書きましたが、あれ、ヴァイオリンのボウ使ってギターを弾いてたんですね。
しかしカヴァーデイルやっぱりかっこいいわあ。
カヴァペーで来日してほしかったなあ(←ホワイトスネイクでゃねーのかよ!)
>かっこいいですよ!
>ベースのルディー・サーゾが(笑)
あはは、なんかこのころのバンドってみんなカッコつけてますよね~^^
by parlophone (2008-04-29 23:29)
このPVのゴージャスなおね~ちゃんはカヴァーデイルの恋人(当時)です。
現在はどうなってるのかは知りません。
わたしもあの頃と変わらず今もバンドやってます。
by 黒ちゃん (2008-04-30 22:24)
黒ちゃんさん、こんばんは~。
前回は呼び捨てでごめんなさい。
失礼しました。
>このPVのゴージャスなおね~ちゃんはカヴァーデイルの恋人(当時)です
な~んだ、そうだったのかあ。
それであんなにイチャイチャしてるんですね。
演技以上のものを感じた(爆。
>わたしもあの頃と変わらず今もバンドやってます
おお! 音源とかないんですか?
聞かせてほしいです♪
by parlophone (2008-05-01 22:22)
ログインしてればフル試聴できますが ↓
http://musicmall.excite.co.jp/asgard/music
とりあえず頭45秒聴いてみてください^^;
by 黒ちゃん (2008-05-01 22:57)
黒ちゃんさん、すごいですねーー!
でも…
とりあえずの45秒も、どういうわけかミュージック・プレイヤーが立ち上がらず試聴できません…TT
またトライしてみます…。
by parlophone (2008-05-04 00:29)