『スウィート・ボニー・ブラムレット』 [紙ジャケ]
しばらく前に購入したまま紹介できないでいた紙ジャケをきょうはご紹介しよう。
ボニー・ブラムレットのソロ・デビュー・アルバム『スウィート・ボニー・ブラムレット』だ。
ぼくが最初にデラニー&ボニー(いまではデラボニなどと略されることもありますが^^;)の名前を知ったのは、ご多分にもれず1969年のことだった。
雑誌に載ったブラインド・フェイス解散の記事を読んでいると、その原因はクラプトンが前座としていっしょにツアーを行っていたデラニー&ボニーの音楽性に衝撃を受けたことにあり、クラプトンのコメントとして「ぼくがやりたかったのはこういう音楽なんだ」という意味のことが書いてあったのだ。
結成したばかりの"スーパー・グループ"を解散させるほどの衝撃をもったデラニー&ボニーってどんなグループなんだろう。
しばらくして国内盤もリリースされた『オン・ツアー/デラニー&ボニー・アンド・フレンズ・ウィズ・エリック・クラプトン』を聴いてみて唖然としてしまった。
これがクラプトンがやりたかった音楽?
なにしろクリームが解散するときのクラプトンのコメントは「コマーシャル過ぎるから」だったのだ。
(すくなくとも当時の音楽雑誌はそう報じていた)
だからもっと生真面目にブルーズを追求したいのだろうと考えていたぼくは、『ブラインド・フェイス』を初めて聴いたときには戸惑ってしまった。
自分の好みにはぴったりだったが、ブルーズの追求とはかけ離れたアルバムだったからだ。
『オン・ツアー』に至っては違和感どころではない、ブルーズのブの字も感じられないチャカポコしたのどかなアルバムにしか聞えなかった(笑。
ところが中学生のガキにはさっぱりおもしろくなかったデラニー&ボニーの音楽がいまはじつにすばらしいものに聞えるのだからおもしろい。
このアルバムはデビュー前のアヴェレイジ・ホワイト・バンドをバックに、リトル・フィート、ボビー・ウーマック、ヴァン・ダイク・パークス、ジョー・サンプルなどが参加して作られたといわれている。
というのは、アルバムには参加ミュージシャンのクレジットがいっさいないからなのだが、あきらかにローウェル・ジョージと思われるスライド・ギターなども聞えてきてうれしくなってしまう。
15歳のときにはアイク&ティナ・ターナーのバック・コーラス"アイケッツ"にただひとりの白人女性として参加していたというから、彼女の音楽の傾向ははっきりしている。
このアルバムでも、女性コーラスをバックに、ギターやピアノ、オルガン、そしてトランペットやサックスなどを交えながら、ハスキーでソウルフルな迫力に満ちたヴォーカルを披露している。
スワンプ・ロックを代表する1枚といっても過言ではないだろう。
紙ジャケはコーティングのない厚紙のA式スリーヴ。
「YM-100」とだけ書かれた白いプレーンなインナーがついている。
遼さん、こんばんは!
ワタシがデラニー&ボニーをはじめて知ったキッカケは、やはりクラプトンでした。
ツアーにまで参加したかった彼らって一体どんなんだろう・・・と思い、クラプトン参加のライヴ・アルバムを最初に買ったのですが、はじめは良さがなかなか伝わってきませんでしたね。
でも、そのうちにカッコよさも理解出来るようになってきて、デラニー&ボニー名義から双方のソロ作品まで聴くようになりました。
ボニーのヴォーカルは非常にパワフルで、バックのサウンドともマッチして実にゴキゲンですよね。
色々と忙しくてヘロヘロな時期に書いた記事ですが、TBさせていただきましたので宜しくお願いします。
by lonehawk (2007-12-15 22:53)
lonehawkさん、トラバ&コメントありがとうございます!
じつは以前lonehawkさんのブログで拝見した記憶があったんですが、記事を探すことができませんでした…(涙。
トラバしていただいたおかげでまた読むことができました^^
あとでコメントいたしますのでよろしく~。
by parlophone (2007-12-15 23:39)