大滝詠一 「幸せな結末」 7インチ・シングル [日本のロック・フォーク]
ちょっと遅くなったけれど、大滝詠一の1997年のシングル盤「幸せな結末」が10th Anniversary と銘打って7インチのアナログ盤でリリースされている。
カップリングは2003年のシングル盤「恋するふたり」。
きょうはこのアナログ盤をご紹介しよう。
「幸せな結末」はたしかTV ドラマの主題歌だったと思うけれど、ぼくの記憶に間違いなければ、番組のプロデューサーが熱烈な大滝ファンで、ダメもとで企画を持ち込んだら、どういうわけが大滝が乗り気になって主題歌が出来上がった、というような瓢箪から駒みたいな話だったと思う。
主題歌のタイトルが最初からの企画であったかどうかは知らないけれど、はっぴいえんど時代からの大ファンであったプロデューサーにしてみれば「幸せな結末」(=ハッピー・エンド)というタイトルは大感激だっただろう。
ぼくはこの曲、メロディやアレンジは大好きだが歌詞については疑義がある。
大滝詠一はいうまでもなく、60年代末から日本のロック~ポップスを牽引してきた人だが、この曲の歌詞に関しては小さな失敗をしていると思う(ただし、レーベル上の作詞者の名義は多幸福)。
このことについてはいつか別のところで書きたい。
さて、今回のシングル盤は「幸せな結末」10th Anniversary となっているが、実質的には両A面と考えていいだろう。
スリーヴはピクチャー・スリーヴでオープン・トップ・タイプ。
裏返すと「恋するふたり」のピクチャーになっている。
歌詞カードとポリエチレン製のインナー・バッグがついている。
レーベルはおなじみのブルーとグレーの「niagara レーベル」で、レーベル表記は「幸せな結末 (幸福―大瀧) 大滝詠一」となっている。
ピクチャー・スリーヴの表記は大滝詠一、歌詞カードの表記は「作曲:大瀧詠一」である。
はっぴい時代からのファンとしては「大瀧詠一」のほうがしっくりくるのだが、最近の表記は「大滝詠一」で統一されていることが多く、ぼくもそう表記してきたが、シンガーとしては大滝詠一、ソング・ライターとしては大瀧詠一ということなのだろうか。
ソング・ライター、シンガーとしての大滝は2003年の「恋するふたり」以来活動がなく、そろそろもう一花咲かせてほしい(笑)と思っているのはぼくだけではあるまい。
これは当時CDシングルを買いました。月9の主題歌だったですが、何のドラマだったか忘れました。
う〜ん、アナログもいいなあ。
月9と言えば、「ガリレオ」面白いですねえ。さっきも観ましたが毎週欠かさず観てます。
by MASA (2007-11-26 22:59)
MASAさん、どうもです。
>月9の主題歌だったですが、何のドラマだったか忘れました
おお、「月9」ねー!
今ちょっと調べてみたら「ラヴ・ジェネレーション」みたいですね。
ぼくは見てなかったなあ(笑。
>月9と言えば、「ガリレオ」面白いですねえ
ぼくは東野圭吾の本はだいたい読んでいて、もとになった短編集もシリーズゆいいつの長編『容疑者Xの献身』も読んでます。
はっきりいって東野の作品としてはぎりぎり合格点ぐらいだと思いますが、ドラマのほうはなかなかおもしろいですね。
『古畑任三郎』みたいに倒叙式にしたのがよかったと思います。
毎週は見てませんが今週の深キョンと塚地の共演おもしろかったですね^^
by parlophone (2007-11-26 23:36)
ビバ!ナイアガラ!大滝さんはこういったアニバーサリー物が
好きですよね。
記念盤を次から次と出して自らを神格化(ブランド化)していくような
消費者へのアプローチ。
でも僕は新作待ってるよ、ずっとね。
当時「幸せな結末」はまさか、まさかのリリースでしたね。
ずいぶん驚いた記憶があります。
売れなきゃ引退を考えたって言ってましたね。
遼さんが僕にもわかりやすいアーティストを取り上げてくれたのも
単純に嬉しかったりします。
なにぶん、どこもかしこもZEPばかりだったから。
by ouichi (2007-11-26 23:45)
このシングル(当時はCDS)からナイアガラはブルーレーベル時代に入ります。エレック〜コロンビア時代のピンク、ソニー移籍後のイエロー時代を経て、ブルーの時代に入ります。
この色分けと時代設定を考えると・・・10年が一つの節目なんです。なので・・・もしかしたら、このアナログシングルがブルーレーベル時代のラストなのかなって予想したりして。
しかし、それが新たなカラーの始まりなのか!はたまたナイアガラの終焉なのかは解りませんね。
多幸福は・・・ご存知と思いますが、大滝さんと番組プロデューサーの共同作詞の変名ですが、どの程度大滝さんが作詞に関わったかは不明(聞きませんでした。聞けませんでした。)
97年は私にはいい年でした。
御本人や萩原&能地祐子夫妻とのやり取りがあったりした時期ですから、夢のようでしたね。それからもう10年経ったのかぁ・・
って感じです。
by hamakaze_ataru (2007-11-27 01:20)
ouichiさん、どうもです。
>大滝さんはこういったアニバーサリー物が好きですよね
ですね~。
最初は『ナイアガラ・トライアングル VOL.3』とか、いろいろ計画があったみたいですが、いつのまにか30周年シリーズになっちゃいましたね…^^
>当時「幸せな結末」はまさか、まさかのリリースでしたね
ぼくもずいぶんびっくりしました。
しかも "トレンディー・ドラマ" の主題歌ですからね。
でも考えてみたら、大滝さんってもともとTV大好きな人ですから、あとで納得しましたけど^^
by parlophone (2007-11-27 20:47)
おお大安さん、どうもです。
コメントお待ちしておりました(笑。
>このシングル(当時はCDS)からナイアガラはブルーレーベル時代に入ります
ああ、そうか!
そうですね、ピンク・ナイアガラ、イエロー・ナイアガラですよね。
ぼく的には『ナイアガラ・トライアングル VOL.1』のピンク・ナイアガラが印象深いですね。
なのになんでブルー・ナイアガラを見て、「おなじみの…」なんて思っちゃったんだろう(笑。
>多幸福は・・・大滝さんと番組プロデューサーの共同作詞の変名です
そうでした^^
>御本人や萩原&能地祐子夫妻とのやり取りがあったりした時期ですから、
>夢のようでしたね
この萩原さんというのは萩原健太さんのことですか?
能地祐子さんとご夫婦だったんですか!
知らなかったなあ^^;
ぼくはこの前久しぶりにキャロル・キングの昔のCDで健太さんのライナー読んだんですが、やっぱりすごい人ですね!
(って、その萩原さんぢゃなかったらどうしよう…)
by parlophone (2007-11-27 21:48)
こんばんわ〜!
ノージさんの旦那は萩原健太氏です。
このご夫婦は当時ナイアガラのメーリングリストに入っていたから
結構極秘な事とか書いてましたよ(笑)
健太さんもノージさんも、私のHPで紹介したレコード
ウエイン・ベリーやジュディ・シルなんかに反応してくれて、
私信でいろいろ教えていただいたりしてました。
しかし・・・・
このシングルはもう売っていなかったんですね。
駄目だなぁ〜買い逃しです。
by hamakaze_ataru (2007-11-27 22:08)
大安さん、ありがとうございました。
>このご夫婦は当時ナイアガラのメーリングリストに入っていたから
へえ、そうだったんですねー。
>ウエイン・ベリーやジュディ・シルなんかに反応してくれて
ああ、ぼく今けっこうジュディ・シルに関心があるんですよね~。
1st と2nd、紙ジャケにならないかなあ…。
>このシングルはもう売っていなかったんですね
え!
そうですか!?
けっこう最近買ったんだけどなあ…^^;
いまAmazon みたらまだあるみたいですよ。
by parlophone (2007-11-27 23:28)
話が脱線してしまい申し訳ありません。
97年当時、自分のHPで、CD化されていないアナログ盤を紹介する「ヴィニール・アンソロジー」ってコーナーやってまして、そこでジュディ・シル紹介した訳で。健太さんには受けましたけど、あの時点では彼女の名前を知っている人は少なく、熱心なアサイラムファンでもなければ「それ誰?」って感じでした。
それから数年して世界初CD化として改めて紹介された」
ジュディ・シル・・・
地味ですが、心にズシンってくるモノありましたね。
同時期に世にでたSSWとは明らかに彼女は世界観が違ってましたからね。私は特に1stが好きです。
脱線しすぎました。
「幸せな結末」amazonにオーダーしてみますね。
by hamakaze_ataru (2007-11-28 08:44)
>話が脱線してしまい申し訳ありません
とんでもありません。
学校の授業と同じで脱線した話こそ醍醐味です(←ちょっとちがう?)^^
>CD化されていないアナログ盤を紹介する「ヴィニール・アンソロジー」ってコーナー
ああ、いい企画ですね~。
「乞う!CD化盤」10年前ならたくさんあったでしょうね。
>地味ですが、心にズシンってくるモノありましたね
いいですね!
RHINO では貴重な音源がずいぶん発掘CD化されてますよね。
by parlophone (2007-11-28 22:45)