キンクスのアルバム――その2 [ブリティッシュ・ロック]
予定からおよそ1か月半遅れでパイ時代のキンクスのアルバムが紙ジャケでリリースされた。
ぼくはキンクスのアルバムは2004年にサンクチュアリから出た『サムシング・エルス』のプラケしか持っていない。
ほんとうなら1st、『サムエル』、『ヴィレッジ・グリーン』、『アーサー』の4タイトルを手に入れたいところだが、ほんとうに財政的に苦しいので、今回は画像の2タイトルだけだ。
みなさん、悪魔の囁きは「♪ダメ、だめ、駄~目ダメよ」(笑
2004年盤の『サムシング・エルス』はオリジナル盤のパイ・レーベルをイメージしたCDレーベル(上部中央の「PYE」のマークが「K」になっている)、8曲のボーナス・トラック、12ページのカラー・ブックレットという仕様である。
今回の紙ジャケのシリーズはこの2004年盤にもとづいているようだ。
ではさっそく紙ジャケの仕様を見ていこう。
まず7th アルバム『ザ・ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』(1968)だ。
E式のゲイトフォールド・スリーヴはヴィニール・コーティングが施されている。
内側にはコーティングがなく、上下に折り返しがある(フリップバック)。
この折り返しは、オリジナルとの比較からいえばおそらくかなり大きめだろう。
E式のスリーヴを忠実に再現した作り方をしいるので、フリップの部分にはコーティングが残っている。
当時のUK盤にはよく見られた、ディスクを中央から出し入れするタイプだ。
12ページの英文カラー・ブックレットには貴重な各国EP盤などのフォトが載せられている。
もう1枚は8th アルバム『アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡』(1969)だ。
こちらもヴィニール・コーティングされたE式のゲイトフォールド・ジャケ。
内側はユーモラスなカンガルーのイラストで、コーティングはなく、やはり中央部からディスクを出し入れするタイプ。
ただしこちらはフリップバックではない。
女王?のイラストと歌詞が裏表に印刷されたインサートのミニチュアがついている。
やはり12ページのカラー・ブックレットがついているのだが、気になることが2つある。
ひとつはインサート。
ブックレットの裏表紙にインサートの画像が載っているのだが、アタマの部分にPullと印刷された突起がある。
これが紙ジャケのインサートにはないのだ( ←細かいな~、ヲイ^^;)
(むこうが紙ジャケのインサート、手前がブックレットの画像)
もうひとつはカンガルーのイラストだ。
ブックレットの画像は反対を向いている。
どちらかが裏焼きになっているわけだ。
もちろん英文ブックレットがそうなのだろう(そうであることを祈っている…笑)。
(左が紙ジャケ、右はブックレットのフォト)
CDはまだ『ヴィレッジ・グリーン』しか聴いてないけれど、オリジナルのモノラル音源はお世辞にもいい音とはいえない。
24ビット・デジタル・リマスタリングのようだが、68年とは思えないほど古色蒼然とした音。
オリジナルがそういう音なのだろう。
音に関する詳しい情報をお待ちしております。
おひさしぶりです。
当方何枚買うかいまだに悩んでいる最中です・・・とほほ
でも、いい2枚じゃないっすかね?当方もこの2枚は決定ですけど・・・ああ〜全部、いやライヴとパーシー以外・・・う〜ん
探検隊さんの以前の特集を見ると、裏焼きはブックのほうですね。
あと、pullは無いようですけど、インサートが前回の米仕様じゃなく英仕様に変わってますね・・・ああpullがあればバッチリだったのに・・・では〜
by へどろん (2007-09-08 00:21)
へどろんさん、こちらこそご無沙汰してます。
>当方何枚買うかいまだに悩んでいる最中です
悩みますよね~。
ほんとうだったら、1st、『サムエル』、MASAさん大推薦の『ローラvsパワーマン』あたりはMUSTなんだと思いますけど、先立つものが~(涙。
>裏焼きはブックのほうですね
ですよね~^^;
探検隊さんの特集、記憶がないのでさっそく見に行きま~す。
>インサートが前回の米仕様じゃなく英仕様に変わってますね
そうだったんですか。
貴重な情報ありがとうございました!
by parlophone (2007-09-08 01:42)
前回の紙ジャケ化のときもそうでしたが、キンクスの紙ジャケはしばらくは売り切れずにけっこう残ると思いますので、金銭的な余裕が出来たら是非ともファーストと「ローラ」は買って下さいよー(笑)。
>68年とは思えないほど古色蒼然とした音。
そ、実はキンクスのアルバムって音があんまり良くないんです。同じ'68年のビートルズの「ホワイト・アルバム」なんかと比べるとエライ違いです。
PYEとEMIの間でのレコーディング設備やエンジニアの腕の違いでしょうか。でもそのうち慣れますよ(笑)。
by MASA (2007-09-08 10:22)
おはようございます・・・
トラバ有難うございます。
キンクスのCD2枚GETされたのですね。
私も今月は予算を大幅にオーバーです。前回コメントに書いたようにアナログ盤を6枚程売り飛ばしました・・・(涙)
ビートルズ、ストーンズなどダブりがあったのでそこそこの金額で売れましたのでラッキーでした。ところで悪魔の誘い。。。となりますが絶対【KINKS ファースト】はあったほうがいいのですが・・・今回はご存知だと思いますが前回の紙ジャケでは無かったボートラが挿入しているのですがこれが結構貴重で特にデビューシングル【のっぽのサリー】が聴けますので貴重ですよ。このカバーはポールでおなじみですが、レイ・ディビスが歌う【のっぽのサリー】はまた感じが違いっいて楽しめます。当時は全く売れなかったようですが、聴けばその理由が何となく分かるような気がします。ぜひ!遼さんには聴いてほしいです。。。でも無理しないでくださいね。
私もトラバさせて頂きましたどうぞ宜しくお願い致します。
by tetsupc2 (2007-09-08 10:43)
>そ、実はキンクスのアルバムって音があんまり良くないんです。
Lolaのアルバムはキンクスとしてはすっごく良い音です。
当事英国アナログ盤を買って感激した私が言うのですからホントです。(爆)
粒立ちの良い、ロンドンの天気とは好対照なスッキリした音です。(でした)
無理しても買って下さい。
by MORE (2007-09-08 20:44)
そうそう、「パーシー」や「ローラ」あたりから急に音質がよくなってますよね。何でですかね?(笑)
ホント、CDでも霧が晴れたようなスッキリした音がします。
by MASA (2007-09-08 23:45)
MASAさん、どうもです。
>金銭的な余裕が出来たら是非ともファーストと「ローラ」は買って下さいよー(笑)
もちろんです(笑。
もし余裕があったら1stと『ローラ』は買います。
じゃなきゃ眠れません^^
>そ、実はキンクスのアルバムって音があんまり良くないんです
そうだったんですね~。
そのうちヘナチョコなキンキー・サウンズが愛しくなるのでしょうね^^
by parlophone (2007-09-08 23:47)
tetsuさん、どうもです。
>絶対【KINKS ファースト】はあったほうがいいのですが
ですよね。
やっぱり「ユー・リアリー・ガット・ミー」のあのパンキッシュな迫力はモノラル音源でぜひとも持っておきたいと思います。
ボートラで「のっぽのサリー」が入っているのは知っていましたが、
>全く売れなかったようですが、聴けばその理由が何となく分かるような気がします
というのがものすごく気になります。
あ~あ、また寝れなくなってきた…(笑。
by parlophone (2007-09-08 23:52)
遼さん、こんばんは!
またまたTBが上手く反映されなかったようで、お手数おかけしてます。
こちらからは成功するんですけどね・・・。
既に他の方々からも悪魔(天使かも?)のささやきがあるようですが、遼さん購入の2枚は外せないでしょうね。
・・・と言いつつ、今後のこともあるのでワタシも出来る限り枚数を抑える為、前の紙ジャケやデラックス・エディションにボートラ入りプラケCDを既に持ってる『ヴィレッジ・グリーン~』を買わなかったんですが。
でも、記事を拝見すると、前にはなかった内側の折り返しとか、かなりイイ感じのようですね。
by lonehawk (2007-09-08 23:53)
MOREさん、どうもです。
>Lolaのアルバムはキンクスとしてはすっごく良い音です
>粒立ちの良い、ロンドンの天気とは好対照なスッキリした音です。(でした)
じつはさきほど『アーサー』を聴いたのですが、たった1年の違いとは思えないほどしっかりした音になっていました。
『ローラ』になるともっといい音なんでしょうね^^
>無理しても買って下さい
わはは、そうですか。
これはちょっと考えなくちゃ(笑。
by parlophone (2007-09-08 23:55)
MASAさん、再コメどうもです。
>「パーシー」や「ローラ」あたりから急に音質がよくなってますよね
>ホント、CDでも霧が晴れたようなスッキリした音がします
スタジオが変わったとか、テープ・レコーダーが最新の8トラックのものになったとか、そんな物理的なことが何かあったんでしょうね。
『ローラ』はジャケがしょぼいので、なかなか購入意欲が沸きませんが(笑)音がいいのなら文句は言えませんね^^
by parlophone (2007-09-09 00:00)
loneさん、どうもです。
>またまたTBが上手く反映されなかったようで、お手数おかけしてます
ソネブロの機能がうまくいってないんだと思います。
こちらこそお気遣いをいただき申し訳ありません。
>前の紙ジャケやデラックス・エディションにボートラ入りプラケCD
へどろんさんにいわれて紙探さんの特集を見てきたんですが、今回の紙ジャケも『アーサー』のインサートのPullタブがついていなかったり、インナーが省略されていたりしますので、紙ジャケの出来としては85点ぐらいでしょうか。
音源をすでにお持ちであれば次回を待ってもいいような気もしますね^^
by parlophone (2007-09-09 00:07)
遼さんメールに添付していますので聴いてみてくださ~い!
同じ曲なのに歌い手で全く雰囲気が違います。でもこれでは全く売れなったのもうなずけます・・・
by tetsupc2 (2007-09-09 00:13)
tetsuさん、いつも細やかなお気遣い、ありがとうございます。
お礼の申しようもありません。
さっそく聴かせていただきました。
「全く売れなかった…その理由」、ぼくもわかるような気がしました(笑。
ポールのヴァージョンがリトル・リチャードの完コピといってもいいぐらいの迫力のあるロック・ヴァージョンとしたら、キンクスのはのどかなエイト・ビートのロケンロール・ヴァージョンですねえ。
同じ64年のカヴァーだったら、キンクスのほうがパンキッシュでもおかしくないのに、なんとなくのんびりムードでおもしろいですね^^
どうもありがとうございました!
by parlophone (2007-09-09 00:59)
遼さん、皆さん、こんばんは。
皆さんからの推薦コメントを拝読して私にも迷いが。
現時点で1枚も最新紙ジャケットCDを購入していないのですが、『ローラ』ってそんなに良いですね。今までまったくの圏外でして。
遼さんがおっしゃるようにあのジャケット・デザイン・・・。
私としてはライヴ盤と『パーシー』は回避、あとは全部必須でしょうかー。悩ましいです!
by chitlin (2007-09-09 23:46)
chitlinさん、どうもです。
>『ローラ』ってそんなに良いですね。今までまったくの圏外でして
そうなんですよ。
ぼくもMASAさんから推薦していただくまでまったくのノー・チェックでした。
>遼さんがおっしゃるようにあのジャケット・デザイン・・・
ですよね~。
ジャケ買いが趣味の人だったら、ぜったい買わないでしょう。
ドアーズもけっきょく『ソフト・パレード』以外は「買い」のようですし、今週はオールマンズとハミングバードが控えてますから、頭が痛いです…^^;
by parlophone (2007-09-10 00:04)
>『ローラ』はジャケがしょぼいので、なかなか購入意欲が沸きませんが(笑)
私は逆に当時、「キンクスにしてはクールなデザインじゃん!」と思って
UK盤をふんぱつして買ったもんです。
玉手箱っぽい色々なアレンジ・サウンドが楽しめるアルバムですよ。
コンセプト・アルバムとしては「アーサー」ほど焦点が絞られていませんが、
その当事の音楽業界に対するレイのアンチ・テーゼがはっきり出ています。
それにしてもPart 2はいつになったら出るのか?
あ、それからスタカンのMoney-Go-Roundってキンクスのこのアルバムから来てるのかなあ、と勘ぐったりします。
by MORE (2007-09-10 14:16)
>逆に当時、「キンクスにしてはクールなデザインじゃん!」と思って
なるほど~。
もうファンの鑑ですね!
そういう見方はできませんでした^^
>当時の音楽業界に対するレイのアンチ・テーゼがはっきり出ています
おお、それは聞き逃せませんね。
う~~ん、またまた出費が…^^;
>スタカンのMoney-Go-Roundってキンクスのこのアルバムから来てるのかなあ
MOREさんも守備範囲が広いですね~。
ぼくは70年代後半から80年代前半はまったく知りませんもんね…。
by parlophone (2007-09-10 19:39)