ドアーズのコンパクト盤 [60年代のシングル盤]
来週にはUSオリジナル・アルバム6タイトルが紙ジャケでリリースされるドアーズ。
今回は「60年代のシングル盤 番外編」として、ドアーズのコンパクト盤をご紹介しよう。
ぼくの記憶が正しければ、最初に国内でドアーズの名前がポピュラーになったのは1969年の「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」の大ヒットだった。
それと同時に以前のシングルである「ハートに火をつけて」もじわじわと人気が出てきて、こちらもヒット・チャートの上位まであがっていった(と思う)。
ただ「ハート~」のシングル盤はエディット・ヴァージョンだったので、深夜放送ではノーカットのアルバム・ヴァージョンが流されて話題になったりした。
前にも書いたように、ぼくは2曲しか入っていないシングル盤よりできれば4曲入りのコンパクト盤を集めたかった。
安かったし、多くがステレオ音源だったからだ。
だから「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」と「ハートに火をつけて」の2大ヒット曲が入ったこのコンパクト盤を見つけたときは迷わず買った。
しかも「ハートに火をつけて」はロング・ヴァージョンだ。
(1stアルバム『THE doors』によく似たカヴァー)
(こちらはUS1st と同じ写真が使われたバック・カヴァー)
700円と、当時の平均より100円高かったが、そのかわり5曲入りで、さらに豪華なゲイトフォールド・ジャケットだ。
なかを開けるとカラー写真とかは載っておらず、たんに歌詞が印刷されただけだったのはちょっとトホホだったけど。
(珍しく帯をつけたままだったので38年後も残っていた^^)
(帯の裏には購入した’69.3.12.の日付が入っている)
高校に入るとロック好きの友だちどうしで集まるようになり、あるときぼくは「ハートに火をつけて」のロング・ヴァージョンを聞かせようと、このコンパクト盤を持って行った。
みんな「おお、オルガンのソロが長い!」などと言って感動している。
(レーベルはおなじみのEのマークではなく、ギタリストが腰掛けているマーク)
そのときドアーズ初体験の同級生がぽつりと言った。
「なんか軽いな」
(「うっ!
い、言われてみればたしかに軽い…」)
そのころはもうゼッペリンがデビューしていて、ジミー・ペイジの轟音リフがラジオから鳴り響いていたころだった。
それ以来、なんとなくドアーズの音楽から遠ざかってしまった。
エコーがたっぷり効いたクラシカルなピアノが鳴り響く「まぼろしの世界 People Are Strange」なんかもけっこう好きだったのに。
青春の日々は傷つきやすい…。
でもこんどは久しぶりに買ってみようと思っている^^
コンパクト盤ってなんじゃらほい!?と思って読んでいたら、値段も安い!!?
・・・69年て・・生まれてないし。(T_T)
知る訳ないかぁー(笑)
でも、同級生の何気ないひと言でドアーズを聴かなくなっちゃうなんて、
遼さんてばなんてセンシティヴな学生時代だったんでしょう!(ちょっと微笑)
by (2007-08-20 23:37)
おー!私も今月の「レココレ」がドアーズの特集だったので取り上げてみようと思っていたところです。
明日にでもUP予定ですが、その節はトラバさせて下さい^^。
でも帯付きのコンパクト盤、いいですねえ。コンパクト盤というと大体は4曲ですけど、5曲はホントお買い得ですね^^。
レーベルもおそらく日本盤独自のものみたいで、貴重ですねえ。
by MASA (2007-08-21 00:15)
あるじさん、nice!&comment ありがとうございます。
コンパクト盤というのはシングル盤と同じ7インチなんだけど4曲入りの…
(う~、詳しくはここを読んでくれ~
http://blog.so-net.ne.jp/parlophone/2007-04-25)
あるじさんって確か70年代後半生まれだよね~。
そっかー、コンパクト盤はわからないよね~。
>遼さんてばなんてセンシティヴ
うふふ、そうそうセンシティヴ^^
いいなあ、この響き。
センシティヴ^^(←バカ)
by parlophone (2007-08-21 00:32)
MASAさん、どうもです。
レココレはドアーズ特集ですか!
買わなくちゃ^^
>帯付きのコンパクト盤、いいですねえ
>5曲はホントお買い得ですね^^
>レーベルもおそらく日本盤独自のものみたいで、貴重ですねえ
あざっ~す!
なんか自慢大会みたいになってきたんですけど、ヤフオクに出したらけっこう値がつきますかね?(爆
by parlophone (2007-08-21 00:35)
遼さんこんばんは・・・
ドアーズのコンパクト盤いいですね・・・
【ゴールデン】ってとこが当時の雰囲気を出していますね。
でも初めて拝見しましたこのドアーズのコンパクト盤・・・欲しい。
タイミング良くレココレではドアーズ特集しておりますのでぜひ!購入してみて下さい・・・でも今月は皆さん紙ジャケラッシュに大変そうですね。
そういう私も厳選に厳選していますがでも選びきれないものもあり少しアナログ盤売りさばいてみようか?なんて思っている程です。
トラバさせて頂きました(※どうも私トラバがド下手のようで2つ登録してしまったようですごめんなさい・・・一つ削除して頂いて結構です、申し訳ないです!)
by tetsupc2 (2007-08-21 01:19)
GOLDEN ALBUMってタイトルのフォントが泣かせますねー。(謎爆)
私のドアーズ体験は「まぼろしの世界」LPでした。
もちろん「ハートに火をつけて」は知っていましたが、買おうと思った時に
セカンドがちょうど出たので(ジャケ写につられた、ってのも理由か?)
新し物好きとしてはついついセカンドを買ったのでした。
で、すぐにファーストも買ってしまうことになったのでした。(^^ゞ
>そのときドアーズ初体験の同級生がぽつりと言った。
>「なんか軽いな」
なんとなくその意見は判らないでもないです・・・
ドアーズって決してサウンド的にヘヴィーではないですからね。
(内面的なヘヴィーさを追求していたと思います)
ベーシストがいなくってレイがオルガンのフットペダルで低音部を
弾いていた、ってのも関係があるかもですね。
by MORE (2007-08-21 10:34)
遼さん、こんにちは。
>そのときドアーズ初体験の同級生がぽつりと言った。
>「なんか軽いな」
>(「うっ!
> い、言われてみればたしかに軽い…」)
こういうこと、あります。でもそれって大体が、自分でもウスウス感じてたところに「ズバッと切り込まれる」ようなことが多いんじゃあないですか。ドアーズに関して言えば、メロディーが結構貧弱だとかね(笑)。まあそれらを補って余りある魅力が他に有れば、たぶんまた聴くんでしょうけど。
英語ネイティヴじゃない私には詩は解らないとこも多かったけど、レイのサイケオルガンとジムの剥き出しヴォーカルの対比が好きで、やはりたまに聴きます。
70年代の音の前では、確かにスカスカ気味なんですけどね。
P.S. 当時、Mother I want you! はさすがにヘヴィーで耳に残りました。それから、Love me two times って何で2回なんだろ。Hello I love you って ぇぇえ---?.....
by Zamora (2007-08-21 12:53)
tetsuさん、どうもです。
>【ゴールデン】ってとこが当時の雰囲気を出していますね
ですよね~^^
まだヴィンテージということばもプレミアムということばもなかった時代ですよね。
>初めて拝見しましたこのドアーズのコンパクト盤
たぶんけっこうレアだと思います。
中古ショップで見かけたこともないような気がします。
>少しアナログ盤売りさばいてみようか?なんて思っている程です
おお、それは半端じゃないですね!
ぼくもDVDをちょっと処分しようかと思っています^^
トラバ1コ削除しました。よろしくです。
by parlophone (2007-08-21 21:43)
MOREさん、どうもです。
>GOLDEN ALBUMってタイトルのフォントが泣かせますねー
あ、これはぼくも記事に書こうと思っていて忘れてました。
このフォント、けっこう流行りましたよね^^
>新し物好きとしてはついついセカンドを買ったのでした。
>で、すぐにファーストも買ってしまうことになったのでした。(^^ゞ
すごい、お金持ちの高校生だったんですね。
>ドアーズって決してサウンド的にヘヴィーではないですからね
ロビー・クリーガーのギターもハード・ロックというよりはジャズ的なアプローチが目立ったりしますよね。
>内面的なヘヴィーさを追求していたと思います
たしかにジムのあのヴォーカル・スタイル(今の感覚でいうとたぶんに芝居がかった)と詞の世界の探求は内面的にヘヴィーな、あるいは垂直的に深化していくイメージがありますね。
>ベーシストがいなくってレイがオルガンのフットペダルで低音部を弾いていた
なるほど~。
それもあるかもしれませんね^^
by parlophone (2007-08-21 21:54)
Zamoraさん、どうもです。
>こういうこと、あります。でもそれって大体が、自分でもウスウス感じてたところに
>「ズバッと切り込まれる」ようなことが多いんじゃあないですか
あ~、たしかにそういうことは多いかもしれませんね。
ただドアーズのばあいはまったく青天の霹靂みたいなものだったんですよ。
単純にカッコイイと思ってたんですから(笑。
でも軽いっていわれたらその瞬間「たしかにそうかも」と思ってしまったんですよね~。
>まあそれらを補って余りある魅力が他に有れば、たぶんまた聴くんでしょうけど
あ、たしかにそれはそうだ(笑。
けっきょくぼくの感性とは少しズレてたわけでしょうね。
プログレにもそんなに惹かれなかったし。
>Mother I want you!
たしかにすごい歌詞ですね。
>Love me two times
1回じゃダメってこと?(爆
>Hello I love you
逢ったとたんに一目ぼれ…ちがうか(笑。
by parlophone (2007-08-21 22:04)
>このフォント、けっこう流行りましたよね^^
そうです。学校のノートのタイトルをそのフォントで
書いていました。(Chemistry, Englishなど…)
ところで、最近出ている40周年記念リマスター(リミックス)版ですが、
ちゃんとブルース・ボトニックとメンバー達がやっているので「納得できる」高音質ですよ。
あの時代のロックがこれだけ鮮明に聴こえるとは驚愕です。
The Endの有名なあそこのところはMother, I want to ........じゃなかったですか? toに続く動詞のところでジムが唸り叫ぶ…
by MORE (2007-08-21 22:43)
>学校のノートのタイトルをそのフォントで
>書いていました。(Chemistry, Englishなど…)
おお!マニアック!
ぼくはもっぱら『Beggar's Banquet』の例の筆記体を応用して書いていました^^
>最近出ている40周年記念リマスター(リミックス)版…「納得できる」高音質ですよ
そうらしいですね。
MASAさんのブログでも高評価でした。
>The Endの有名なあそこのところはMother, I want to .....じゃなかったですか?
あ~、そうそう、言われて思い出しました。
f**k you でしたね!
by parlophone (2007-08-21 22:55)
遼さん、MOREさんこんにちは。
そうかそうか、Mother, I want to ○△C□ you!
ご指摘有難う御座います。いい加減な記憶で書いてしまって申し訳ない。ドアーズとビートルズがごっちゃでした。でも、ドアーズ聴く者としては一番間違っちゃいけないとこかも。
ところで、日本人にとってはBGMにも成り得るドアーズですが、ネイティヴの方達はどんな聞き方するんでしょうね。聴くという行為自体がヘヴィ~~でしょうに。
by Zamora (2007-08-22 12:27)
Zamoraさん、どうもです。
>ドアーズとビートルズがごっちゃでした
なるほど、そういうことですね^^
>日本人にとってはBGMにも成り得るドアーズですが、ネイティヴの方達は
>どんな聞き方するんでしょうね。聴くという行為自体がヘヴィ~~でしょうに
たしかにそうですね。
うむ、すごい問題提起だと思います。
ぼくが親しいアメリカ人は20代だからドアーズなんて知らないだろうなあ。
『地獄の黙示録』が好きだったら知ってるかも…。
by parlophone (2007-08-22 19:46)
こちらも素晴らしい写真ですね〜。そして、激レア盤(ですよね)!
17歳の時に聴いてハマってしまったと言っても、私なんかCD世代ですので遼さんや皆さんとは体験の質が端から違いますです。
タイムマシンがあったら・・・、なんて話は余計ですね〜。
by chitlin (2007-08-23 00:20)
chitlinさん、こちらへもどうもありがとうございます。
>こちらも素晴らしい写真ですね〜。そして、激レア盤(ですよね)!
たぶん今となってはレア盤だと思うんですが、写真のほうはどうも…^^;
毎日帰宅するのが夜なので、「Original PHONOGRAM
Photo Gallarey」のように自然光のなかでは撮れず、どうしても1枚の写真のなかに反射する部分と翳の部分ができてしまいます。
それなりのセットを自作すればいいのでしょうけれど…。
>17歳の時に聴いてハマってしまったと言っても、私なんかCD世代ですので
いえいえ、そういう感性が素晴らしいですよ。
ぼくなんか同時代ってだけで、ただラジオから流れてきた曲を「お、かっこええ!」と思ってただけですから。
by parlophone (2007-08-23 00:56)