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ビートルズ 『LOVE』のドキュメンタリー [BEATLES]

BBCテレビが制作した『imagine... The Beatles in "LOVE"』という番組を見た。

   

ジョージ・ハリスンがシルク・ド・ソレイユの創設者 ギー・ラリベルテと出会ったところから始まった『LOVE』の、舞台と音楽に迫った55分弱のドキュメンタリーで、日本ではWOWOWで放映されたものらしい。
妹がDVDに焼いて送ってくれたものだ。
(こんなところでなんだけど、ミキティさんありがと^^)

まだ1度見ただけだけれど、いろいろとおもしろかったので簡単に内容を紹介してみよう。

   
     (オリヴィア・ハリスンとギー・ラリベルテ)

制作監督のギル・ステクロアによるとソレイユが最初にしたことは歌詞の意味を確認することだった。

   

そして冒頭に1969年1月の、いわゆる「ルーフ・トップ・コンサート」をもってきた。
それはビートルズの最後のライヴであり、わたしたちを遠い過去の世界へいざなうものだという。
第2次世界大戦時中の、かれらの子ども時代へ…。
こうして舞台は空襲で瓦礫と化したリヴァプールから始まる。

   

「4人の子どもが空襲のなかで生んだ夢を創造した」
「彼らは自問する "どうやって生き延びる?"」
「その答がロックン・ロール…そこから旅が始まる」
                            ――監督 ドミニク・シャンペン

観客が求めるものはいい音楽とアクロバティックな舞台、そしてビートルズそのもの。
舞台にはビートルズのメンバーもシルエットとして登場し、会話する。

   

レコーディング・セッションの合間に残されたさまざまなおしゃべりが組み合わされて会話となり舞台に使用された。

   

 これはメンバーや家族にもとても好評だったようだ。

   
  
ソレイユの舞台はふつうなら自分たちで演奏するのだそうだが、「ビートルズのまねをしても意味がない」ということで、ジョージ・マーティンと息子のジャイルズにリミックスのオファーがあったらしい。
ジャイルズは60年代に父が録音したマスター・テープをアビイ・ロード・スタジオで初めて聴いたとき、その音のよさにびっくりしたという。

   

じっさいにコントロール・パネルを操作しながらいくつもの音源を重ねていく場面は(ほんのちょっとしか出てこなくて残念だが)じつにスリリングだ。

おもしろかったのは「ホワイル・マイ・ギター」についてだ。

   

ぼくは昨年11月19日の「速報 『LOVE』」という記事のなかで、

While My Guitar Gently Weeps」はアコースティックのデモ・ヴァージョンにストリングスがダビングされて甘ったるく感傷的な歌になってしまった。

と書いたけれども、じつは監督のドミニクがこのアコースティック・デモ・ヴァージョンを使うのにこだわったらしい。
オリヴィアはマスター・テイクを使ったほうがいいと反対したが、ドミニクは頑固で、けっきょく折衷案でマーティンがオーケストラのスコアを書くことになったのだそうだ。

   

「亡くなった人のために曲を書くのは繊細な問題なので不安だった」とマーティンは正直に語っている。

ぼくはCD盤『LOVE』については否定的な気持ちを持っていて、11月22日の記事

もしこれがシルク・ド・ソレイユの公演のDVDとそのサウンド・トラックという形だったら、また印象はずいぶん違ったのだろうと思う。
そしてもしラスベガスのステージを生で見ていたら、それはすごく興奮したような気がする。
ビートルズの音楽が今までとはまた違った姿でぼくの周りに立ち現れ、そのことに感動していたような気がする。
LOVE』とそういうふうに出会えなかったのがすごく残念だ…。

と書いた。
その想いはこのドキュメンタリーを見てますます強くなった。

   

できれば舞台を見たいけれど、それがムリならDVDでもいい。
完全な形でソレイユの舞台が見たい!


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コメント 16

DEBDYLAN

こんな番組がオンエアされてたなんて知りませんでした、ショック!!
観たかったな~。
どうせ、我が家はWOWWOW加入してませんよ・・・(苦笑)。

僕がBLOGをスタートさせた頃、ちょうど『LOVE』がリリースされまして。
当然のように僕も記事にしました。
さっき読み返してきたんですが、赤面物の拙文でした(今も大して進歩してませんが・・・)

僕は、このアルバム、結構楽しみました。
今でも時々聴きますよ。
でもスタンスとしては、遼さんも仰ってるようにシルク・ド・ソレイユの公演のサントラ盤として聴いてます。
昔、テレビで垣間見た「サルティンバンコ」や「キダム」の様子を思いだしながら・・・(笑)。
あの、ステージにTHE BEATLESの音楽・・・、体験したいです。

だから、

>できれば舞台を見たいけれど、それがムリならDVDもいい。
>完全な形でソレイユの舞台が見たい!
この意見に大賛成です。
舞台は無理そうなんで、DVDをリリースしてくれ!! って思います。

そういえば、僕はデラックス・エディションを買ったんですが、5.1の世界は未体験です(再生装置が無い・・・)。
せめて、これを聴けば印象がもう少し変わるのかな? って思ったりします。
by DEBDYLAN (2007-07-20 00:12) 

parlophone

DEBDYLANさん、いつもnice!&commentありがとうございます!

>こんな番組がオンエアされてたなんて知りませんでした

ぼくも妹からメールが来て「見てないんだったらDVDに焼いて送ってあげようか?」と言われるまでまったく知りませんでした。

うちはWOWOWどころかBSデジタルも見れませんから^^;

>僕がBLOGをスタートさせた頃、ちょうど『LOVE』がリリースされまして。
>当然のように僕も記事にしました

おお、そうだったんですか!
あとで遊びにいきます^^
楽しみ~。

>5.1の世界は未体験です(再生装置が無い・・・)。
>せめて、これを聴けば印象がもう少し変わるのかな? って思ったりします

ああ、そうですね。
いずれにしても何かしらヴァーチャルな体験なしにはぼくには楽しめないなあ。
熱望DVD化!
ですね^^
by parlophone (2007-07-20 01:05) 

はーい!(挙手)同じく、DVDでいいから観たいです!!
毎度、『ジョージ』に釣られてやってきた、目力ジェントルおやじ好きのあるじです。(笑)

WOWOWはサッカー関係が観たくて視聴したかったんですが、
スカパーと合わせると物凄い額になるので諦めざるを得ませんでした・・・
こんな番組もやっていたんですねぇ・・(羨)

いやはや、遼さんの話術(文章力)に惹き込まれると、財布の紐も緩みそうです。
中身はたいして入ってませんが。(苦笑)
by (2007-07-20 01:21) 

MASA

長期出張のため、視聴料だけ払って全然WOWOWが観れないMASAです(苦笑)。
観れてもビデオが壊れているため録画が出来ません。悲し〜(泣)。
「LOVE」はホント実際のステージを観ないことにはちゃんとしたアルバムの評価は下せないですよね。
シルク・ド・ソレイユの演目は「キダム」や「サルティンバンコ」など、けっこうDVDになっているようなので、この「LOVE」もそのうちDVD化されるものと期待しています。

リスナーを包み込むような5.1chサラウンドでの視聴ではけっこうステージの雰囲気を疑似体験出来るのでオススメなんですが、サラウンド環境を導入している方が少ないのが残念ですねえ。
by MASA (2007-07-20 01:44) 

parlophone

>毎度、『ジョージ』に釣られてやってきた

あーっ、ジョージの画像忘れた!
すみません一応キャプチャーはしてたんですが。
今からちょっとUPしましょうか(笑。

>こんな番組もやっていたんですねぇ・・(羨)

よくわかんなんですが、やっぱり買ってくるんでしょうからね。
視聴者の好みを分析して、「これはぜひウチで押さえとこう」
みたいになるんでしょうか。

>遼さんの話術(文章力)に惹き込まれると、財布の紐も緩みそうです

あ、ありがとうございます…でいいのかな?
でもウチもWOWOW入ってないからなあ(笑。
by parlophone (2007-07-20 18:22) 

parlophone

MASAさん、長期出張お疲れさまです。

>視聴料だけ払って全然WOWOWが観れない
>観れてもビデオが壊れているため録画が出来ません

もったいな~い、やっぱり500GBぐらいのHDD/DVDレコーダ買っておきましょう^^
「おまかせまる録」でキイ・ワードを設定しておけば、どんどん録り溜めしておいてくれます。
出張から帰ったらそれをゆっくり見ると…(笑。

>リスナーを包み込むような5.1chサラウンドでの視聴

うん、ですよね~。
でもDVD AUDIOは新譜発売をやめてしまいましたね。
SACDもイマイチ元気がないし、どうなるんでしょうね。
by parlophone (2007-07-20 18:29) 

ショック・・・・・

>あーっ、ジョージの画像忘れた!

酷過ぎます・・・・・・・・

>今からちょっとUPしましょうか(笑。

(笑。って・・・・・・・・・・
おかしいと思ったんですよ、ジョージの名前があるのに
奥方だのリンゴだのばかり出てくるから。(涙)

誕生日のアレで写真アップしてください。(図々しい;笑)
by (2007-07-20 20:47) 

parlophone

>おかしいと思ったんですよ、ジョージの名前があるのに
>奥方だのリンゴだのばかり出てくるから。(涙)

ああ、また女の人を泣かしてしまった…(爆。

>誕生日のアレで写真アップしてください

UPしました^^;
誕生日のアレです^^
目力はわかりませんが…。
by parlophone (2007-07-20 22:24) 

せくすぃ~!!!じゃないですかっ(>з<)じょーじぃぃぃぃぃ・・・(爆死)

誕生日のアレ、しっかり受け取りました。
ありがとうございます!!
目力、というよりは眉力を感じます。(おばか・・)

>また女の人を泣かしてしまった…

遼お兄様ったら、そんなにイケイケだったんですか?(笑)
by (2007-07-21 02:23) 

てらだ

遼さん、こんにちは。

私もこの番組は見ましたが、やはり遼さんとまったく同感で「LOVE」がCDとして発売されたのは残念ですが、舞台とし観劇したのであればきっと感激したと思います。

私自身のブログで書く文章はいつもうまく表現できないので「もしかすると不快に感じている方もいるのではないかなあ~」なんて思って書いているのですが、その点ではいつも遼さんの的を得た的確な表現には「座布団1枚!」って思っています。
by てらだ (2007-07-21 10:45) 

parlophone

>せくすぃ~!!!
>目力、というよりは眉力を感じます

たしかにね~(笑。
ジョージ自身はもの静かで哲学(宗教)的であんまりSEXYとか関係なさそうな人でしたが、女性はそこからSEXYなものを受け取るんでしょうね。

>遼お兄様ったら、そんなにイケイケだったんですか?

はい、よく「情けなくて泣けてくる」って言われてました(爆。
by parlophone (2007-07-21 14:31) 

parlophone

てらださん、どうもです。

>舞台とし観劇したのであればきっと感激したと思います

ですよね!
ポールもリンゴも、オリヴィアもヨーコも、みんな感動してましたし…。

>「もしかすると不快に感じている方もいるのではないかなあ~」

ぼくも自分の文章は気になりますが、てらださんの文章を読んで不快に感じたことはありませんね~。
ぼくのばあい内容が不正確で、いろんな方からツッコミが来て「ぎゃ~、訂正しま~す」というのが多いかもしれませんね(笑。
by parlophone (2007-07-21 14:41) 

仰せの通りです!

>もの静かで哲学(宗教)的

それが男前なら、余計にミステリアスさを感じてしまうものです。
でも、そういう人に限って女性とか、セクシャルなものに無関心だったりして、
モテモテで同姓の反感を買ったりするんですよねー(笑)

>「情けなくて泣けてくる」

って・・・・・・・野比のび太じゃないですか・・・・・・・・・・(泣笑)
by (2007-07-21 20:14) 

parlophone

>モテモテで同姓の反感を買ったりするんですよねー

そうなんですかね^^;
ぼくのばあい、もの静かで男前でミステリアス、というと「かっこいい!」となってしまうんですが…。

>って・・・・・・・野比のび太

う~ん、でものび太にはどらえもんがいるからなあ~(笑。
by parlophone (2007-07-22 15:36) 

froro

私もwowowで観ました。「LOVE」私は大好きで、毎朝、車で出勤時に聴いてます。紅葉します。ちがった…高揚します♪
by froro (2007-07-27 00:58) 

parlophone

froroさん、nice!&commentありがとうございました。
froroさんのブログにも行ってみましたが、とても可愛くて素敵ですね。
けっきょくコメントできずに帰ってきちゃいました^^;
ゴメンナサイ!

これからもときどき覗かせていただきます。
とりあえず、よろしくお願いいたします^^
by parlophone (2007-07-28 02:21) 

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