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『ブリザード・オヴ・オズ』 オジー・オズボーン [ブリティッシュ・ロック]

ギタリスト、ランディ・ローズの名前をどれくらいの人が覚えているのだろう。
1956年カリフォルニアで生まれ、クワイエット・ライオット、オジー・オズボーン(ブリザード・オヴ・オズ)という2つのグループで4枚のアルバムを遺し、1982年3月19日、飛行機事故のために死去。
享年25歳であった。

   

ヘヴィ・メタルをまったく聴かないぼくが、ときどき無性に『ブリザード・オヴ・オズ (血塗られた英雄伝説)』、『ダイアリー・オヴ・ア・マッドマン』という2枚のアルバムを聴きたくなるのは、ひとえにランディのギターが聴きたいからである。

   
   (バック・スリーヴの右端で愛用の白いレスポール・カスタムを弾いているのがランディだ)

ぼくはたとえばイングウェイ・マルムスティーンに代表されるような、クラシックの要素を散りばめたテクニカルなギターがあまり好きではない。
テクニカルというよりメカニカルに聞こえてしまうのだ。

   
   (ランディを特集した『Player』1993年2月号。キュートな笑顔も彼の魅力だ)

ランディのギターは、テクニカルでありながらメロディアスで、たとえていえば建築的な様式美をもっている。

じつはきょうご紹介する紙ジャケはぼくのものではない(爆。
同じ職場で働いているオジー好き、ランディ好きの女性から借りたものだ。
でもなんか買いたくなっちゃったなあ(笑。

今回の紙ジャケは「紙ジャケ探検隊」の掲示板でも話題になっていたように、ランディのギターがもっとも魅力的に聞こえるようにリズム・トラックを新しく録り直したニュー・リミックスを使用している。
オリジナル尊重の立場からいえば、たいへんな冒涜ともとられかねないものだが、ランディのギターはたしかに素晴らしく美しく響く。

   

スリーヴは光沢のあるE式の(ヴィニール・コーティングではない)シングル・ジャケで、歌詞の載ったインナーが復刻されている。

   


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路傍の石

オジー・オズボーンがブラック・サバス脱退後の最初のリーダー・アルバム、拙が18才のとき80年にリリースされたアルバムですね。個人的に思い出深いし、また大好きなアルバムでした。

本国では80年秋口(だったと思う)にリリースされましたが、日本で発売されたのは翌年81年1月。あの頃にしては長いタイムラグがあって、そのあいだに英国のオリジナル盤が都内輸入盤店で売り切れてしまい入荷待ちの状態。拙はやむなく国内発売まで待たされたという記憶があります。当時はへヴィ・メタルがブームだったこともあってすごい評判でしたよ。

さて、今回の紙ジャケはアップされた画像で初めて見ましたが、ジャケはE式光沢ニス引きであるということと表面のデザインだけがUK盤ですね。裏のライヴショットはUS盤のデザインで、今回の紙ジャケの表裏とも当時の国内盤の仕様を踏襲したものになっています。ちなみに、オリジナルUK盤の裏はメンバー4人が並んだ腰から上のショットでした。US盤の表は基本的なデザインはUK盤と同じなのですが、OZZY OSBOURNEのロゴがグレデーションではなく赤のベタになっていました。それと記憶違いかもしれませんが、UK初回盤にはポスターが付いていたような・・・。

あとはロゴがオリジナルのJET(オジー・オズボーンの奥方の父ドン・アーデンが興したレーベル)でなかったのはちと残念。余談ですが、当時のゲイリー・ムーアのバンドGフォースもJETでした(これは予告されながらもなぜか国内盤もUS盤も発売中止になったことは悔しかったですね。UK盤は売れまくってたのになぁ)。

しかし、ベースとドラムがオリジナルから差し替えられてしまったというのは当時のファンからしてみれば無念ですね。このアルバムに続く2ndアルバムでも同じように演奏しておきながら、レコーディング直後に脱退(ふたり揃ってユーライア・ヒープに移籍)したため、当人たちの了承を得ずに参加メンバーの名前と楽曲の作者のクレジットが差し替えられたことで印税を取り損なったと。その訴訟問題の余波でそのようなことになったそうです。
by 路傍の石 (2007-06-22 01:10) 

parlophone

路傍さん、熱のこもったコメント感謝です!
いやあ~、路傍さんが『ブリザード・オヴ・オズ』お好きとはまたまたびっくりでした^^

リリース当時からすごい人気だったんですね。

>ジャケはE式光沢ニス引きであるということと表面のデザインだけがUK盤
>裏のライヴショットはUS盤のデザイン
>今回の紙ジャケの表裏とも当時の国内盤の仕様

なんだか複雑なことになってますね~。
そのあたりをきちんと把握していらっしゃるのもすごいし、そういう情報をお知らせいただいてすごくありがたいです。

紙探さんの掲示板でもニュー・リミックスについては賛否あるようですね。
(ぼくはあまり違和感なく楽しめましたが^^;)
やはりリアルタイムに聴いてこられた方にはいろんな思いがあるでしょう。
音源があたらしいのに、オリジナル・メンバーのクレジットが残っているのも「??」という声が上がってますね。
いずれにしてもバンドのメンバー間には必ずといっていいほど争いのタネがあるのは残念ですね。
by parlophone (2007-06-23 00:20) 

はぁあ・・・毎度出遅れのあるじです。
ちょっとずつ色んなコメントをしたいと、つい遅くなってしまって、
いけませんね。(反省)

ハタチ頃の中古盤屋巡り時期に、Ozzyならまずコレ!くらいの
ミーハーな気持ちで探しまくって見つけた盤です。
メタル初聴きじゃないにも関わらず、超衝撃を受けた作品でした!
彼が未だにメタル・ゴッドとして君臨し、若いアーティストたちから
リスペクトされているのが本当に理解できるアルバムですね。

メタル好きだんなとも、数少ない音楽の共通点だったりします・・・(苦笑)
by (2007-06-28 00:20) 

parlophone

いえいえ、出遅れてないですって(笑。

そうかあ、あるじさんのだんなさまはメタル好きでいらっしゃるんですね。
ぼくのまわりにはプログレ好き、フォーク好きは何人かいますけど、ヘビメタ好きっていないなあ~。
あとはキティ好きとかポケモン好きとか(爆。

あ、このCDを貸してくれた女性はひょっとしたらメタル好きかも…^^;
明日訊いてみよっと。

>メタル初聴きじゃないにも関わらず、超衝撃を受けた作品でした!

オジーはランディとかザック・ワイルドとか、若い有能なギタリストを発掘する才能もすごいですよね。
ぼくはブラック・サバスにいたころのオジーってまったく興味ありませんが(←きっぱり!)ソロになってからのオジーは、やっぱりすごいと思います^^
by parlophone (2007-06-28 00:54) 

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