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『ナイアガラ CMスペシャル VOL.1 3rdイシュー』 [日本のロック・フォーク]

昨年の3月21日は『ナイアガラ・トライアングル VOL.1』の30thアニヴァーサリー・エディションだったが、今年の3月21日は『CM スペシャル VOL.1』の30thアニヴァーサリー・エディションだ。

   

オリジナル盤は77年3月のリリースで、全13曲。
現行の1500円盤は95年3月のリリースで全41曲。
そして今回の30thアニヴァーサリー盤は『3rdイシュー』と銘打って全70曲のてんこ盛り。
おなじみの赤いステッカーには「MANY BONUS TRACKS」とある。

はっぴいえんどが空中分解しそうな雰囲気が濃厚になっていたころ、TVから紛れもない大滝詠一の声で「♪あなたがジンとくるときは わたしもジンとくるんです」とCMが流れてきたときは、ほんとうにびっくりしたし、そしてほんとうにうれしかった。

今月号の『レココレ』でインタヴュアーの湯浅学が
「<サイダー73>をテレビで初めて見たときに、これでまだ当分(はっぴいえんどの音楽のような我々が好きだったものが)続くんだと思ったことは確かなんですよ」
と語っているが、これはまさに当時のぼくの気分でもあったのだ。

このインタヴューでおもしろかったのは、今回のマスターに77年のアナログ・マスターを使ったというくだりだ。
最初は1曲1曲デジリマしたのだが、あまりにバラバラだったので各々のアナログ・マスターを1本のテープにまとめた2ndジェネレーションのアナログ・マスターを使ったのだそうだ。
さすが、笛吹銅次!^^

ここに収録された作品については、ぼくがあれこれ語るより『レココレ』を読んでください(笑。
萩原健太の詳細な全曲レヴュー!が載っている。


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deacon_blue

☆ あたしはかれこれ20年ほどミュージック・マガジンに個人的に恨みを持っていて(爆笑。いずれデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズのエディターズ・レビューの中で書きます),レココレもその内容を認めつつ,一切手にとっていませんでした。しかし今回は転びそうです(自爆)。だいたい中村東洋の出した岩波新書をコッソリ買っているのだから,そろそろ許してやらなきゃいけない時期なんだろうなと(^^;)。。。
by deacon_blue (2007-03-25 01:14) 

路傍の石

このアルバムは拙にとっても思い出のアルバムで、高校時代に大滝ファンだった親友から借りてほぼリアルタイムで聴きました。そこで、サイダー=大滝というイメージがすっかり出来てしまいました(笑)。

それに伴って、これも一緒に貸してくれた『ゴー!ゴ-!ナイアガラ』のエアチェックテープの影響もあり、アメリカン・ポップスのイメージも一緒になって拙の頭のなかに刷り込まれましたね。

拙にとっての大滝さんというのは、ニューオーリンズR&Bに直結したノベルティ・ソングの楽しさ。それは往年のテレビにあった、猥雑だけど大人も子供も世代を超えて一緒に楽しめるエンターテイメントに重なって見えてきます。レココレ4月号特集の73ページに、児童向け創作ダンスの素材として「サイダー77」が使われている(しかも今世紀に入ってからの話!)という記事が何とも象徴的でしたね。
by 路傍の石 (2007-03-25 16:04) 

路傍の石

追記:↑の『ゴー!ゴ-!ナイアガラ』というのは、当時ラジオ関東で大滝さんがDJをやっていたラジオ番組のことです。
by 路傍の石 (2007-03-25 16:07) 

hamakaze_ataru

新潟から『ゴー!ゴ-!ナイアガラ』聞くことは辛かったですね〜。ラジオ(スカイセンサーの最初のヤツ。ジーガムの方がナイアガラーなんだけど)のダイヤル数ミリづつ動かしたりして・・・
このレコード(CDも含め)何回買ったんだろ??black voxやblack bookのまで入れたら・・・訳が解んなくなります。
「出たら買う」これナイアガラーの宿命ですかね。
by hamakaze_ataru (2007-03-25 17:13) 

parlophone

deacon_blueさん、nice! & コメントありがとうございます。

20年前ですか^^
ぼくは『ニュー・ミュージック・マガジン』として創刊されたころ、何回か買ったことはありますが、あとはまったく読んでないので、なにがあったか存じませんが、「デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズのエディターズ・レビュー」楽しみにしています。

ちなみに中村とうようさんはぼくの尊敬する数少ない音楽評論家のひとりです^^
by parlophone (2007-03-25 21:20) 

parlophone

路傍さん、どうもです。

>サイダー=大滝というイメージがすっかり出来てしまいました(笑)

レココレを読んでると、そういう人って多いみたいですね。
ぼくのように大滝さんというと、「春よ来い」「抱きしめたい」「空飛ぶくじら」…というのはしあわせなのか、不幸せなのか(笑。

残念ですが九州では『ゴー!ゴ-!ナイアガラ』聴く由もありませんでした。

>猥雑だけど大人も子供も世代を超えて一緒に楽しめるエンターテイメント

わかるような気がします。
大滝さんはプレスリー大好きですから、ロックンローラー(=反社会的、反体制的存在)としてセクス・アピールを強調しながら若者を熱狂させたプレスリーが、しだいにおばちゃまからちびっこまでを楽しませるエンターテイナーになっていった過程と相通じる部分をもっているのかもしれませんね。
by parlophone (2007-03-25 21:30) 

parlophone

大安さん、どうもです。

>ラジオ~のダイヤル数ミリづつ動かしたりして・・・

さすがに筋金入りのナイアガラーですね~。
でも電波の状態がよくてクリアに聞こえてきたときの感激はひとしおでしょう。

>「出たら買う」これナイアガラーの宿命ですかね

ですね。
大安さんもやはり3枚ずつ買うクチですか(笑。
by parlophone (2007-03-25 21:35) 

hamakaze_ataru

>やはり3枚ずつ買うクチですか(笑。

これ、実におかしいネタがありまして・・・
大滝さんはワタシが3枚ずつ買うの知っています。

「幸せな結末」SCDが出た時、こんなことがありました。
http://www.biwa.ne.jp/~mako-rin/ketumatu.html
これは大滝さんが、「ビックリハウス音頭」とカップリングの「ある乙女の祈り」の作詞者の方に送ったメールの内容です。
3枚買うことの意味合いが変わった瞬間です。

さすがに最近は3枚買いはしなくなりましたけどね。
by hamakaze_ataru (2007-03-25 22:35) 

parlophone

いやあ、「CDにも個体差がある、シングルはアルバムより音質が落ちる」って、おもしろい話ですね~。
アナログの時代にアルバムよりシングルのほうが音がいいというのは常識でしたが、デジタルの時代にこういう話があるとは…。

ところでよくわからないのですが、このサイトが「『ある乙女の祈り』の作詞者の方」のサイトで、Part 1の「とあるサウンド研究家」というのが大滝さんのことなんでしょうか。

それともこれは大安さんが昔主催してたサイト?

すみません、教えていただければ…^^;
by parlophone (2007-03-26 21:50) 

hamakaze_ataru

「とあるサウンド研究家」は・・・大滝さんです。アレは大滝さんと『ある乙女の祈り』の作詩をされた滋賀の方のメールのやり取りです。
サイトはその作者の古田さんという方がやっていたもので、そのサイトも私のやっていたサイトも大滝さんから「非公認のナイアガラのホームページであることを公認する」という訳のわからない?公認を頂いてました。簡単に言えば、本人公認のファンサイトでした。公認を貰ったサイトは私が作ったマーク(これも大滝さんに許可もらって作りました。)が貼ってあったりして・・・そんな遊びを本気で2000年くらいまでやっていました。
私信でメールも何通か頂いたので宝物ですね。

当時、大滝さんはマメに私のホームページを見てくれていたので、
私が3枚予約した話や、極度の眼性疲労を心配してくれていました。結局その「個体差」は半端なオーディオでは判断出来なかったのが残念でしたけど・・・
by hamakaze_ataru (2007-03-26 22:30) 

parlophone

なるほど、わかりました。
でもPart 2やPart 3では実名で「大滝さん」と言っているのに、なぜPart 1では「とあるサウンド研究家」なんでしょうね^^;
by parlophone (2007-03-27 00:22) 

hamakaze_ataru

>なぜPart 1では「とあるサウンド研究家」なんでしょうね^^

そうですねぇ〜
あれはもともとプライベートなメールのやり取りを載せたものだったので、Part2やPart3とは表現方法を変えたんじゃなかったかと記憶しています。もう10年位前の話ですからねぇ〜。
「サウンド研究家」という表記に大滝さんの音へのこだわりがよくあらわれていますよね。
by hamakaze_ataru (2007-03-27 08:23) 

parlophone

>プライベートなメールのやり取り

あ、そうか。
それで匿名ね。

>「サウンド研究家」という表記に大滝さんの音へのこだわりがよくあらわれていますよね

ほんとですよね。
ビートルズのCDではスインドン・プレスのものが音がいいといって集めてる方もいらっしゃいますが、同じ国の同じプレスでも個体差があるというのはいかにも大滝さんらしいですね^^
by parlophone (2007-03-27 21:10) 

DEBDYLAN

こんばんは。
これ、買い忘れてました(苦笑)

さすがに大滝さんのファンは多いようでして、このアルバムについての記事をいくつか目にしました。

僕も好きなのですが、浅く聴いているクチでして・・・
ツッコマレたらどうしよう、なんて要らぬ心配を(笑)

という事で、購入してもコッソリ聴こうかななんて思う今日この頃です(爆)
by DEBDYLAN (2007-03-28 00:52) 

parlophone

DEBDYLANさん、どうもです。

まあ、何にせよ熱狂的ファンというのはどこにでもいらっしゃるもので、ツッコマれるのを恐れていてはブログは書けないと思いますよ^^

ぼくの周りではこのアルバムに関して取り上げた方はまだいらっしゃらないようで、記事を見かけていません。
DEBさん、ぜひ取り上げてください(笑。
by parlophone (2007-03-28 11:14) 

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