『パーティー・ウィズ・ザ・ピクシーズ・スリー』 [フィメイル・ヴォーカル、ガール・ポップ]
前々から気になっていて、chitlinさんのブログの記事をきっかけに買ってしまったのがこの紙ジャケ。
「ジャケガイノススメ」シリーズの1枚で、リリースは5月24日、なんと世界初CD化である。
長門芳郎のライナーによると、ピクシーズ・スリーはケイ・マックール、デビー・スイッシャー、ミッジ・ボリンジャーという高校生のトリオで、64年にマーキュリー・レーベルに残した本作が唯一のアルバムということになる。
のちにギャンブル&ハフのコンビで数々のヒットを出すレオン・ハフが、まだ17歳ながらウィリアム・カールなどとの共作で3曲を提供し、ピアニストとして参加しているのも興味が引かれる。
アルバムは歓声やグラスの音などパーティ・ノイズもにぎやかな「Welcome to the Party」で幕を開ける。
よくあるリード・シンガー・プラス・バック・コーラスという形ではなく3人のヴォーカルにリズム・セクションやブラス隊が重なる構成で、ダーティ・トーンのサックスなど、いかにものアレンジはさすがに古さを否めないが、溌剌としたヴォーカルは悪くない。
オリジナル・アルバムは、オールディーズとしても有名な「16 Candles」をはじめ、デビュー・シングルの「Birthday Party」、50~60年代のヒット曲のカヴァー「Party Lights」、「Happy Happy Birthday Baby」など、パーティをテーマにした楽曲など12曲が収められている。
収録曲のなかには平均点以下のものもあるし、アーティスティックな深みなどはないから、だれにでも薦められるアルバムではないかもしれない。
しかし、ボーナス・トラックはじつに魅力的だ。
1st シングルのB面でケイ・マックールのオリジナル「Our Love」、2nd シングルで大滝詠一の「君は天然色」の元ネタとなった「Cold Cold Winter」、放送自粛となったいわくつきの4th シングル「The Hootch」、そのカップリングでビーチ・ボーイズを思わせるコーラスがチャーミングな「Summertime U.S.A.」など、キュートでキャッチーな楽曲が並んでいる。
ボートラになるとガクッと音質が落ちてしまうのは残念だが、彼女たちの遺した音源が1枚にまとめられた価値は大きいだろう。
紙ジャケは厚紙のA式にヴィニール・コーティングの美しいシングル・スリーヴで、オリジナルのマーキュリー・レーベルが復刻されているようだ。
遼さん、自分の娘くらいの年齢の女の子に手を出すなんて!(--)
>ヴァニラファッジ
ロック・ゴスペル・ソウルなどを、サイケなギター、オルガン、分厚いコーラスでグワーンと演っているところが好き。
あと仄かに漂う暗さ・・・かな。
by 幻燈遮断機 (2006-11-17 22:53)
>自分の娘くらいの年齢の女の子に手を出すなんて!
いいんです^^
64年に高校生だった彼女たち、ぼくより10歳は年上ですから(笑。
>サイケなギター、オルガン、分厚いコーラス
>仄かに漂う暗さ
これって最高じゃないですか!?
ぜ、ぜひ聴かせていただきます!!
by parlophone (2006-11-18 00:03)
'60年代のアメリカのじょしこーせーはフケてますなあ。限りなくオバサンくさいですね(笑)。
でも前からこのアルバム気になってました。内容は私好みのガール・ポップみたいなので聴いてみたいですね^^。
by MASA (2006-11-18 00:04)
たしかにフケてますね~。
かろうじて左の女の子は10代に見えますが…。
そういえばジョージ・ルーカスの出世作『アメリカン・グラフィティ』も、高校を卒業する子どもたちの話でしたっけ?
あの映画に出てくるのもみんなおじさん、おばさんみたいだったなあ(笑。
たしかに日本人が幼く見えるわけだ…^^
あ、本題から外れまくりました。
自信を持ってオススメはできませんが、中古ショップで1,280円ぐらいで売っていたら即買い!です(笑。
by parlophone (2006-11-18 00:29)
>あの映画に出てくるのもみんなおじさん、おばさんみたいだったなあ(笑。
まあ、あの映画の出演者で十代の人っていないんでは?
ただ、アメリカの高校生くらいになるとやけに大人びた風貌の連中が多いので許せるんでしょうね…
それにしても凄いアルバム買いましたねー。(爆)
ジャケ買いでオリジナルLPを買ってしまうなら私も時々やりますが…
by MORE (2006-11-18 01:03)
遼さん、皆さん、こんにちは!
確かに高校生には見えませんね〜。
中味も堂々としたものですしね。
来年も散財する自分を容易に想像出来る訳ですが、それにしても、こういう復刻は嬉しいものですし頼もしい限りです。
本文中にリンクしていただき、またトラックバックもいただきましてありがとうございました!
by chitlin (2006-11-18 10:50)
>まあ、あの映画の出演者で十代の人っていないんでは?
確かにね~。
しかし夜な夜なピックアップ・トラック飛ばしてるハリソン・フォードみたいな高校生がいたら怖いですよね~(ちょっと記憶が曖昧 ^^)。
『サタデイナイト・フィーヴァー』のトラボルタもたしか高校生役だったし…(笑。
>それにしても凄いアルバム買いましたねー。(爆)
じつはちょっとだけ勘違いもあって、70年ごろ「オールナイト・ニッポン」でカメちゃん(現ニッポン放送社長)が哲っちゃん(今仁哲夫)のために
「♪ いっつま~でも かっこよ~く 元気でいて 元気でいて
♪ 今~日は 哲っちゃん誕生日 おめでとうっ!」
って歌唄ってたじゃないですか?
ご存じないですか?
あの歌の元歌はピクシーズ・スリーなのかなあ~というほのかな期待があったのですが、見事に外れでした(笑。
by parlophone (2006-11-18 11:11)
chitlinさん、わざわざコメントありがとうございました。
その節は呼び捨てにしてしまい申し訳ありません(いまだにお恥ずかしい…^^;)
>来年も散財する自分を容易に想像出来る訳ですが、それにしても、
>こういう復刻は嬉しいものですし頼もしい限りです
そうですね~。
「ジャケガイノススメ」という発想もすごいですしね。
夏の図書館で土橋一夫さんの本だけは眺めましたが…
by parlophone (2006-11-18 11:18)
遼さん、「♪ いっつま~でも かっこよ~く 元気でいて 元気でいて
♪ 今~日は 哲っちゃん誕生日 おめでとうっ!」
の元歌はレスリー・ゴーアの「涙のバースデイ・パーティ(It's My Party)」という曲です。
いつぞやスチュワート&ガスキンの話題になった時に、この曲をカヴァーしてます、って私がカキコしましたっけね。原曲をあんまりとどめてないアレンジですけど^^。
レスリー・ゴーアとかシャングリラスとか紙ジャケになって欲しいですねえ。
by MASA (2006-11-18 23:47)
>元歌はレスリー・ゴーアの「涙のバースデイ・パーティ(It's My Party)」という曲です
そうだったんですか!
ありがとうございます!
まだ紙ジャケになってないんですね…。
よかった^^
出たら買うぞ~~~
>いつぞやスチュワート&ガスキンの話題になった時に
うわあ、全然覚えてません…(汗。
申し訳ありませんでした~~
by parlophone (2006-11-19 00:36)