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ディープ・パープルのシングル盤 [60年代のシングル盤]

今日、2月22日はパープルの紙ジャケが再発される日だ。
仕事が忙しくてCDショップには寄れなかったが、明日には手に入れられるだろう。

ところでいきなりなんだけど、ぼくはパープルがあまり好きではない。

なにを~~っ!!!

というみなさんの声が聞こえてきそうである^^

わが国では70年代のブリティッシュ・ハード・ロックというとゼップとパープルが両雄並び立つかたちで人気を二分しているが、ぼくは完全なゼップ派で、パープルには興味がない(というより先ほども書いたがあまり好きじゃない)。

ただちょっと言い訳をさせていただくと、まったく聞かず嫌いというわけはなく、最初のころはよく聴いていたのである。

というわけで、今日はリアル・タイムに購入したパープルの国内シングル盤を見ていただこう。

最初は第1期、ロッド・エヴァンスがヴォーカルを務めていたころの2枚のシングルである。

  

「ハッシュ」は彼らの最初のシングルで、国内盤のレコード番号はDP-1600、68年12月にリリースされている。
カップリングは「ワン・モア・レイニー・デイ」で、英国では発売されず、米テトラグラマトン・レーベルからリリースされたものだ。
キャッシュ・ボックス68年9月14日号で6位を記録している。
国内盤の解説はラジオ番組でもおなじみだった朝妻一郎で、「ゴキゲンなイントロと間奏部の演奏がとくに印象的で、アメリカのヒット・パレードを急上昇したのも当然と思われる素晴らしい出来栄え」と書いている。

「ケンタッキー・ウーマン」はニール・ダイアモンドのカヴァーで、彼らの第2弾シングル。
カップリングは彼らのオリジナル「ハード・ロード」である。
国内盤は69年3月のリリースで、カタログ・ナンバーDP-1608、1枚めと同じくテトラグラマトン原盤、日本グラモフォンからリリースされている。
解説はニッポン放送の社長として今も活躍している亀淵昭信(というよりカメさん)。
パープルを、ヴァニラ・ファッジ、ジェファースン・エアプレイン、ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス、ステッペン・ウルフ、ビッグ・ブラザーとホールディング・カンパニーなどと並ぶプログレッシヴ・ロックのグループという、的外れな解説を書いている(笑)。

ぼくはだいたいレコードを購入した日付を書いているのだが、なぜかこの2枚については記録がない。

ところで画像をよくご覧いただくとフロント・スリーヴの左下に番号が付いているのがお分かりだと思う。
だれか友だちのマネだと思うのだが、買ったレコードには順番にナンバーを付けていたのだ。
これを仮に購入番号と名づけると、「ハッシュ」には26、「ケンタッキー・ウーマン」には30という購入番号が付いている。

そこでほかのシングル盤を調べてみると、クリームのホワイト・ルームが69年1月のリリースで、購入番号は28、69年3月12日に購入している。

したがって「ハッシュ」は発売直後の68年暮れか69年1月ごろ、「ケンタッキー・ウーマン」もリリース直後の69年3月~4月ごろに買ったのだろう。

ちなみに購入番号29はヴァニラ・ファッジの「キープ・ミー・ハンギング・オン」だ^^。

  

パープルのシングル盤3枚めは「ブラック・ナイト」で、カタログ・ナンバーP-1014W、こちらは購入番号58で、71年3月14日に購入している。
こちらはヴォーカルがイアン・ギランに交代した後の第2期パープルで、4枚目のアルバム『イン・ロック』からのシングル・カットである。

  

こうやって初期からパープルを聴いてきたのに、
何が嫌いなの?
とお思いになる方も多いだろう。  

ではつづきは明日…(笑)。


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コメント 12

白熊音盤店

 (遼)さん、毎度~。白熊店長です。
白状すると、実は僕も熱心なPurpleファンじゃないです。
初期の方が好きかな。特に3rdが好きだったりします。
 ただ、やはり"In Rock"だけは別格ですね。
貴重なシングル盤の画像を拝ませていただき有難うございます。
コレクターが見たら悶絶ものの盤が・・・・・・ただ、肝心の『ハレルヤ』がありませんねえ。(笑)
初めて聴いたシングルが『ハレルヤ』なので、特に思い入れがあります。
これと一緒にThe Moveの『カーリー』等のシングル盤を中学生の頃にもらって聴いたりしていました。懐かしいなあ。
この時期の日本グラモフォンのシングル盤はモノラルでしたね。
シングルがステレオで聴けるようになったのが、Earth & Fireの『シーズン』辺りじゃなかったかな。
4曲収録のコンパクト盤(要はEPね)もあったりして、ステレオで聴きたい時に重宝したものです。
 それで『ブラック・ナイト』のシングルですが、これは再発盤ですね。
国内初回盤は紫色のカヴァーの東芝音楽工業の方ですから。
 ということで、続きを楽しみにしていますよ。
by 白熊音盤店 (2006-02-22 23:14) 

parlophone

店長、いらっしゃいませ~^^

>白状すると、実は僕も熱心なPurpleファンじゃないです。

あれ~、いけませんねえ。
全国ン百万のパープル・ファンが怒りますよ^^

>肝心の『ハレルヤ』がありませんねえ

へえ?何のことでしょう?
なにしろ2枚目と3枚目の間に2年もの期間が空いてるんですから、
まったく聴いてなかったのかもしれませんね…。

>『ブラック・ナイト』のシングルですが、これは再発盤ですね。

な、なんですと~!!
そうだったんですかあ…。
たしかにワーナー・パイオニアだからなあ。
ふにゃあ…。
by parlophone (2006-02-22 23:27) 

MASA

私もパープルにはあまり思い入れがない、というか今までことあるごとにあちこちで散々言ってますが、ハード・ロックそのものがキライでしたからねえ。でも遼さんとは年が1コしか違いませんが、当時パープルのこんな曲がヒットしていたのは全然記憶にありません。'68年、'69年というともっとメジャーにヒットしていた曲しか知らないなあ。たとえばアーチーズの「シュガー・シュガー」とかクリフ・リチャードの「コングラッチュレーションズ」とか?(笑)。ヴァニラ・ファッジは知ってますけどね。その1コ違いで随分違うなあ、と思いました(笑)。
by MASA (2006-02-23 00:51) 

白熊音盤店

 (遼)さん、MASAさん、今晩は・・・・・・じゃなかったお早うございます。(笑)

>な、なんですと~!!
そうだったんですかあ…。
たしかにワーナー・パイオニアだからなあ。
ふにゃあ…。

 すいません、他意はなかったのですが、まさか知らずに買っていたとは思わなかったもので。
『ブラック・ナイト』のシングルにしろ、東芝音楽工業で発売された"In Rock"にしろ、実はワーナー・ブラザーズ・パイオニアに
Waner Bros.の権利が移行するまでの期間が短かったので、あまり知らない人がいるのかもしれませんね。
 ちなみに今回の紙ジャケ復刻で付けられている帯が、東芝音楽工業時期のものを再現しているようです。
上の矢印の間に『初回限定生産』とか文字が入っていますが、ここに例のロゴでSTEREOとありました。(爆)

>'68年、'69年というともっとメジャーにヒットしていた曲しか知らないなあ。たとえばアーチーズの「シュガー・シュガー」とかクリフ・リチャードの「コングラッチュレーションズ」とか?(笑)。ヴァニラ・ファッジは知ってますけどね。

 懐かしい曲名が出てきましたね。AMのヒット・チャート番組で聴いていました。
少ない小遣いをやりくりしてシングル盤を買い、大枚を叩いてLPを買って聴いていた頃の方が愛着があったのかもしれませんね。
ちょっと反省モードです。(苦笑)
 そういえば、Vanilla FudgeとかIron ButterflyやBlues Imageなんかも紙ジャケで復刻されても良さそうな気がするんだけどなあ。
W.M.Jって、肝心なところで詰めが甘い、というイメージがあるので無理かも。
by 白熊音盤店 (2006-02-23 04:47) 

bassclef

遼さん、みなさん、こんにちわ。1970年以前くらいまでのロックのシングル盤~宣伝文句なんかが、なぜかいいんですよね(笑) 遼さんの「ナンバリング」シールに、もうすでにコレクター的な心象が現れてますね(笑) この28番(クリーム)と29番(ヴァニラ・ファッジ)は、とても懐かしいジャケットです。4つ上の兄貴がなぜかこの2枚を持ってまして、当時、しょっちゅう(これ方言かな?)かけてたので、もう耳に残って残って・・・(笑) 僕は「ゾーズ・ワー・ザ・デイズ」(ホワイトルームのB面)が好きでした。この辺りのバンドのこと、一時期、「アートロック」などと呼んでませんでしたかね?アート、という呼び名は別にしても、やっぱりサウンド全体が、ムチャクチャかっこよかったですね。
by bassclef (2006-02-23 10:55) 

Zamora

遼さん、お久しぶりです。Zamoraです。といっても、このあいだMilk_teaさんのところでお会いしましたね。

私もハッシュのシングルは買ったものの、パープルは積極的には聞かなかったうちの1人です。遼さんの「嫌いな理由」が楽しみです。

ところで、白熊店長さんの書かれている事を読ませて頂いて思い出した事が有ります。

AMモノラル放送が主流の時代、ステレオ音源をAM放送に乗せると、どうしてもヴォーカルがひっこんで聞こえてしまう。(大抵の音源はヴォーカルがセンターに定位しているせいで)そこで、放送に使われる事の多いシングル盤は意図的にモノラルにしてあるものが当時は多かった。時代が進んで、音楽番組の主流がFMステレオ放送に移行するに従ってステレオのシングルが多くなっていった。

こういう記事を読んだ記憶が有るのですが。確かに、グラモフォンやポリドールのシングルは、当時モノラルでしたね。モノカートリッジを使って本格再生をされてる遼さんは、この話の真贋、どう思われますか。

遼さんのことだから、この話自体をご存知だとか?
by Zamora (2006-02-23 12:47) 

parlophone

>ハード・ロックそのものがキライでしたからねえ。

MASAさんはとくにあのヘビメタ独特の歌い方が嫌いとおっしゃってましたね。
ぼくはロバート・プラントの唱法には感じないんですが、イアン・ギランの歌い方にはちょっと苦手な部分があります。

>アーチーズの「シュガー・シュガー」とか
>クリフ・リチャードの「コングラッチュレーションズ」とか

あ~、懐かしい。
「シュガー・シュガー」なんて完全に忘れてましたが、ありましたね~^^
「コングラッチュレーションズ」はひょっとしたらシングルを持ってるかも…。

>当時パープルのこんな曲がヒットしていた

おそらくそんなにヒットはしてないんじゃないでしょうか。
ただぼくの好みにはかなり合致してたんですね^^
by parlophone (2006-02-23 20:44) 

parlophone

>Waner Bros.の権利が移行するまでの期間が短かったので、
>あまり知らない人がいるのかもしれませんね。

いやいや、まったく記憶になかったですね。

>今回の紙ジャケ復刻で付けられている帯が、東芝音楽工業時期のものを再現している

確認しました^^
そうですね、これは完全に東芝の帯の感じですね(笑。

ぼくもヴァニラ・ファッジ、アイアン・バタフライは紙ジャケ期待したいですね~。
by parlophone (2006-02-23 20:49) 

parlophone

bassclefさん、どうもです。

>1970年以前くらいまでのロックのシングル盤~宣伝文句なんかが、なぜかいいんですよね(笑)

外国の音楽を受容していく過程の「ひたむきさ」みたいなものが、ぼくら聞く側はもちろんですが、売る側にもあったような気がしますね。
ただ商売だけじゃなくて、こんないい音楽があるのをぜひ知ってほしい、という情熱のようなものを感じますね。

>「ナンバリング」シールに、もうすでにコレクター的な心象が現れてますね(笑)

ぼくも思いました、このころからコレクターだったんだなあ、と(笑。

「ゾーズ・ワー・ザ・デイズ」はぼくも大好きでした^^

>この辺りのバンドのこと、一時期、「アートロック」などと呼んでませんでしたかね?

上の番号でいくと28クリームと、30のパープルには「アート・ロック・シリーズ」というクレジットがありますね。
26のパープルの1枚目とヴァニラ・ファッジにはありません。
ファッジにないのはちょっと不思議(笑。

それから東芝は「ニュー・ロック」とよんでました。
ジェフ・ベックやクリーデンスのアルバムには「ニュー・ロック・シリーズ」というクレジットがありましたね。
by parlophone (2006-02-23 21:01) 

parlophone

Zamoraさん、こちらではお久しぶりです(笑。

>放送に使われる事の多いシングル盤は意図的にモノラルにしてあるものが当時は多かった。

これはそうだと思いますよ。
アルバムでは60年代半ばごろにはステレオがずいぶん増えてくるのに、シングル盤は70年ぐらいまでモノラルでしたよね。
(ジャズのアルバムでは1957年にすでにびっくりするほど音のよいステレオ録音があります。
クラシックのステレオ録音もほぼ同時期だと思います。)

ビートルズでいうと国内盤のアルバムは1964年の『ビートルズがやってくる ヤア!ヤア!ヤア!』(『A HARD DAY'S NIGHT』)からステレオ盤しか出てないのに、シングル盤は68年の「ヘイ・ジュード」まではモノラルで、69年の「ゲット・バック」からやっとステレオになりますからね。

Zamoraさんがお読みになった記事にあるとおり、AMラジオが主流だったころのポップスのシングル盤はみんなモノラルだったんじゃないでしょうか。

ステレオはFMへの移行も理由のひとつでしょうが、ステレオ・セットが家庭に普及してきて、シングル盤を買うティーンエイジャーたちもステレオで音楽が聞けるようになったことも大きな理由じゃあないでしょうかね。
by parlophone (2006-02-23 21:28) 

MASA

'70年くらいまではほんとに洋楽のシングルはモノラルがほとんどでしたけど、一方歌謡曲のシングルは早くからステレオでしたよねー。大体、海外ではLPはステレオ盤とモノラル盤の2種類が同時に'60年代の終わりまで出ていたのに対し、日本では'60年代初頭くらいからステレオ盤しか出ていなかったわけで、ステレオ先進国だったと思います。そこで大活躍したカートリッジがDL-103ですね。これだとステレオ盤をモノラルで再生出来るので、AMの放送局御用達だったわけですよね。
by MASA (2006-02-23 21:57) 

parlophone

>歌謡曲のシングルは早くからステレオでしたよねー。

へえ、そうだったんですか。
ぼく、歌謡曲のシングル盤って持ってないなあ。
あ、タイガースの「シーサイド・バウンド」とかあったかも(笑)。
そういえばステレオのような気がしますね。
あれ何年だろう?
67年ごろかなあ…。

>ステレオ先進国だったと思います。

これはぼくもそう思います。
うちも両親が音楽好きだったので、ステレオ・セットが入ったのもずいぶん早かった。

>これだとステレオ盤をモノラルで再生出来るので、AMの放送局御用達だったわけですよね。

あ~、NHKだけかと思ってましたが民放もみんなそうだったんですね?
今も現役のすばらしいカートリッジですよね~^^
by parlophone (2006-02-23 22:56) 

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