J.D.サウザー 『ユア・オンリー・ロンリー』 [紙ジャケ]
今日ご紹介するのは9月21日にソニー・ミュージックからリリースされた紙ジャケ、「AORセレクション・シリーズ」の1枚である。
(今やソニーの紙ジャケでインナーを再現するのは当たり前になった^^)
J.D.サウザーといえば、デビュー前後のイーグルスのグレン・フライやドン・ヘンリー、あるいはジャクスン・ブラウンとの親交も深く、リンダ・ロンシュタットなどの多くのソング・ライティングにも関わっている人物だ。
とくにイーグルスには『ならず者』の冒頭の「Doolin-Dalton」、『オン・ザ・ボーダー』の名作「我が愛の至上」や「恋人みたいに泣かないで」、「James Dean」、『ホテル・カリフォルニア』の「ニュー・キッド・イン・タウン」、「Victim of Love」、『ロング・ラン』の「ハートエイク・トゥナイト」、「Teenage Jail」、「The Sad Cafe」と数々の名曲に関わって楽曲を提供している。
だが、このアルバムにかんしては全米7位の大ヒットになったタイトル・チューンしか知らず、イーグルスやジャクスン・ブラウンが大好きなぼくとしては、この紙ジャケはとても楽しみにしていた1枚である。
全編を通して聴いてみると、「The Last in Love」のようにどこかで耳にしていた曲もあった。
だが、よくも悪くもやはりMOR(わが国でいうところのAOR)だなあ…という印象が強い。
イーグルスのわくわくするようなロック・フィーリングや圧倒的なコーラス・ワーク、ジャクスン・ブラウンの切ないぐらい研ぎ澄まされた感受性のようなものはこのアルバムから伝わってこなかった。
ひとつはワディ・ワクテルやダニー・クーチも参加している割にはギターを中心としたバンド・サウンドになっていない、ということもあるのだろうが、全編から沸きあがってくるようなグルーヴが感じられないということか。
今度はサウザー・ヒルマン・フューレイ・バンドの紙ジャケ化に期待しておこっと(笑)。
遼さん、こんばんは。
その節は、色々教えて頂き有難う御座いました。
JDサウザーですか。なつかしいですね。
この頃、リンダロンシュタットの恋人としても有名でしたね。
私はリリース当時、渋谷の「BYG」でこれを聞いて、
遼さんの、
>イーグルスのわくわくするようなロック・フィーリングや
>圧倒的なコーラス・ワーク、ジャクスン・ブラウンの
>切ないぐらい研ぎ澄まされた感受性のようなものは
>このアルバムから伝わってこなかった。
と殆んど同じ様な印象を受けて、結局買わなかった記憶があります。
タイトル曲がその声質も手伝って、モロAORですしね。
S・H・Fバンドもそれ程違った印象は有りませんでした。
なので、1枚目は買って今も持ってますが、2枚目はパスしました。
遠い遠い記憶なので、私自身今聞いたら全然違った印象を
持つ可能性は皆無ではありませんが、少なくともJDサウザーの
このアルバムに感じられた印象が私とほぼ同じだったようですので、
そういう意味ではS・H・Fバンドに過大な期待を持たれない方が
いいと思い、書き込ませて頂きました。
それともS・H・Fバンドに関しては、既にビニールで
聞かれているのでしょうか。
そうでしたら、余計なお節介なのですが。(笑)
by Zamora (2005-10-19 18:34)
Zamoraさん、いらっしゃいませ!
>その節は、色々教えて頂き有難う御座いました。
とんでもない、こちらこそ貴重な画像やいろいろな情報を教えていただきありがとうございました。
>この頃、リンダロンシュタットの恋人としても有名でしたね。
そうだったんですか!
ぼくが初めて彼女の歌声を聞いたのはジェイムズ・テイラーの『マッド・スライド・スリム』で、ちょっとくすんだ魅力的な声だなあ~と思っていたら、すぐにソロ・デビューして「やっぱり!」なんて自己満足してたんですが、そうですか、JTじゃなくてJDだったんですね(笑)。
>S・H・Fバンドに関しては、既にビニールで
>聞かれているのでしょうか。
いえいえ、聞いたことないんですよ。
そうなんですか。
じゃああまり期待しないでおきましょう(笑)。
このアルバムも思ったほどじゃなかったので、どうしようか迷ったんですが、
まあ、たまには批判的な意見を載せるのもいいだろうと思ってUPしてみました。
ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m
by parlophone (2005-10-19 20:26)
はじめまして。
大滝詠一がロンバケ作るときにこのアルバムが頭に有ったらしいですね。
どちらにもあまり詳しくない私はナルホドなと思いました。
でもロンバケの全体像はブリティッシュっぽいというイメージも有るんですが。
by いちげんさん (2005-10-19 21:41)
いちげんさん、初めまして。
>大滝詠一がロンバケ作るときにこのアルバムが頭に有ったらしいですね。
あ、そうなんですか~。
全然知りませんでした。
ロンバケはリアルタイムで聞きましたが、
フィル・スペクターのウォール・サウンドのイメージが強いですね~。
このアルバムとは結びつかなかったなあ。
貴重な情報ありがとうございました!
by parlophone (2005-10-19 21:54)
懐かしいアルバムですね。当時「You're Only Lonely」がヒットしていて、友人から借りて聴きましたが、私も自分で買わなくてよかったと思ったアルバムでした(笑)。
基本的にAORは苦手で、初期のボズ・スキャッグスくらいしか聴けないんですけど(「SILK DIGREES」サイコー!)、AORってなんかこの、中途半端な生温さみたいなのがダメですね。邦楽で言えばさだまさしとか谷村新司みたいな(爆)。あ、ファンの方ゴメンナサイね。
by MASA (2005-10-19 22:27)
MASAさん、どうもです。
>私も自分で買わなくてよかったと思ったアルバムでした(笑)。
なるほど、MASAさんもぼくと同じような感想をお持ちだったんですね。
安心しました(笑)。
ぼくもAORってR(=ROCKなのか?)ってゆー疑問を常に持ってます。
ボズの紙ジャケも『SILK DIGREES』だけは買うつもりですけどね^^。
by parlophone (2005-10-19 23:28)
たびたびおじゃまします。
私はビートルズがロックの幅を広げたように、
AORもロックの幅を広げたと思っています。
パンクのような先祖がえりよりもずっと。
by いちげんさん (2005-10-19 23:43)
>AORもロックの幅を広げたと思っています。
なるほど、そういうご意見もあるんですね!
これはやはりいちげんさんの自説をお聞きしなくちゃなりませんね。
同時にぼくのAOR(MOR)体験はきわめて乏しいものなので、
もう少しいろいろ聞いてみる必要がありそうですね!
by parlophone (2005-10-19 23:59)
遼さん、こんばんは~。
TBどうもでした。こちらからもTBさせて頂きましたので宜しくお願い致します。
ところで遼さんはこのアルバムをお気に召さなかったようですね。
実際はAORという括りの定義は曖昧なので一口で表すのは難しいのですが(日本で都合よく雰囲気でまとめちゃった感じ?)、確かにこの作品にはハラハラドキドキワクワクするような瞬間はないですね。
良くも悪くもJ.D.サウザーのどこか内気な面が音にも出ているかもしれません。
それでもワタシはこのアルバム好きなんですよ~。
何も考えずにボーッとする時に聴くとピッタリきます。
ちなみにサウザー・ヒルマン・フューレイ・バンドは2枚とも聴きましたが、顔触れの割にはやや中途半端な感じもしますので、もし聴くなら先ずは一枚目の方がいいと思いますよ。
by lonehawk (2005-10-20 00:08)
lonehawkさん、どうもです。
お気に召さなかった、というほどでもないんですが、
ワクワクしたり胸キュンとなったりはしなかった、ということですねえ。
>何も考えずにボーッとする時に聴くとピッタリきます。
そうそう、こういう聞き方がいちばんふさわしいような…^^;
by parlophone (2005-10-20 00:13)
こんばんは!
TB&コメントありがとうございます。
AORってジャンルとしては色々な要素がクロスオーバーしているのでROCKであったりJAZZであったり色々な見方が出来ます、いちげんさんの「ロックの幅を広げた」はまさにぴったりですね。(僕の場合は幅広過ぎって仲間から突っ込まれておりますが:笑)
マイケル・マクドナルド加入後のDOOBIEなんかファンの間で賛否両論ですが、彼のお陰でバンドのスキルがアップしたって思っております。
色々意見交換すると楽しいですね、これからもバンバン意見交換しましょう!
by 大介(東京都) (2005-10-20 00:19)
>AORってジャンルとしては色々な要素がクロスオーバーしているので
>ROCKであったりJAZZであったり色々な見方が出来ます、
>いちげんさんの「ロックの幅を広げた」はまさにぴったりですね。
なるほど、そういう意味なんですね。
ぼくはDOOBIEもベスト盤しか聞いたことありませんが、あまりピンときませんでした(ごめんなさい)。
大介さんのおすすめAORって、たとえばどんなアーティストですか?
よろしければ教えてください。
by parlophone (2005-10-20 00:29)
大介さんには申し訳ないですが、ドゥービーに関しては私はマイケル・マクドナルド加入後はどちらかというと賛否の「否」の方でして(笑)、トム・ジョンストンが仕切っていた疾走感溢れるバンドだったドゥービーを骨抜きの軟弱バンドにしてしまった戦犯だと思っています。
結局バンドはその後方向性が曖昧になって解散してしまったし。
ただ「ミニット・バイ・ミニット」はマイケルのAOR指向がいい方向に働いているため名盤だとは思ってます。
AORの定義のひとつに、大人が聴ける大人のためのロックっていうのがありましたよね。
ボーッと聴けちゃうようなあんな刺激のない音楽が「大人が聴けるロック」なんていうのは大人をあまりにナメてると思うし、そういう売り方をするレコード会社側にも当時から反発を覚えるんですけどねえ。
by MASA (2005-10-20 00:52)
遼さん、こんばんは!
昨日書き込みしようとしたらメンテナンスで書き込み出来ませんでしたので本日書き込みます。
僕の好きなAORはリチャード・ペイジズ(元Mr.ミスター)率いるPAGESとか、えー!?っと思うかもしれませんが初期TOTOです。
「ジョージー・ポージー」のスリリングさは最高ですね。AORの良さはきめ細かなアレンジと、それをうまく表現するミュージシャンでしょうか?また当時の制作スタッフの情熱なんか感じちゃいますね!
BOZの「シルク・ディグリーズ」がお好きならどんどん聴けちゃう気がしますよー。
MASAさん、こんばんは!(はじめましてですかね??)
>AORの定義のひとつに、大人が聴ける大人のためのロックっていうのがありましたよね。
「大人が聴けるロック」って確かに大人をなめておりますね、そのような定義は既に捨てておりまして「いつまでも聴ける音楽」として僕は聴いております。今は色々再評価もされ、「大人が聴ける大人のロック」なんて括りはしていないと思いますよー。
AORはまあ苦手な方々から「大甘だ」とか「刺激ない」って言われますが色々聴いてみると先に述べたようにスリリングな演奏もありますので、機会がございましたら是非聴いてみて下さい!金澤寿和氏のAOR LIGHT MELLOWというガイドブックなんかオススメです!
by 大介(東京都) (2005-10-22 00:16)
大介さん、どうもです。
>昨日書き込みしようとしたらメンテナンスで書き込み出来ませんでした
そうなんですよ、ご迷惑おかけしました。
でも今まで画像の保存が50Mまでだったのが一挙に500Mまでに増えたんですよ。
これで気兼ねなく大きな画像もUPできるな~。
その分表示が遅くなったりするかもしれませんが^^;
さて、AORですが、
え~!? TOTOもAORに入っちゃうんですか。
あ、そういえば最初はボズのバック・バンドですからねえ。
なるほど~。
TOTOはけっこう好きですよ。
ずいぶん以前の話ですが、一回りくらい年下の友人から薦められて『ハイドラ』なんて聞きましたが、けっこうお気に入りでした。
スティーヴ・ルカサーのギターが好きなんですね。
by parlophone (2005-10-22 01:31)
どうもです。
>え~!? TOTOもAORに入っちゃうんですか。
自分の好きなものは、自分の嫌いなジャンルに含めない。
自分の嫌いなものは、自分の好きなジャンルに含めない。
よく有ることですね。自戒も含めて。
by いちげんさん (2005-10-22 23:05)
>自分の好きなものは、自分の嫌いなジャンルに含めない。
>自分の嫌いなものは、自分の好きなジャンルに含めない。
なるほど。
耳の痛いことばですね。
肝に銘じておきます。
by parlophone (2005-10-22 23:56)
遼さん、みなさん、どうも。
僕はAORかどうか、なんなのか、ってな感じで
スティーブン・ビショップの1stだけは愛聴しております。
何曲かで、クラプトンとアート・ガーファンクルがゲストしてますよ。
「One & One」とか、個人的には名曲だと思ってます。
でもロックというよりかは、POPSて感じですね。このアルバムは。
by 幻燈遮断機 (2005-10-23 16:32)
「On & On」でした。すいません(汗)。
あと、クラプトンがギターで参加した曲は1曲だけでした。
僕はAORは聴かず嫌いってやつでした。
好きになろうという努力すらしませんでしたから、問題外の部類になりますね。
(↑問題外なのはAORのことでなく、僕自身がってことね)
by 幻燈遮断機 (2005-10-23 18:27)
幻ちゃん、どうもです。
スティーヴン・ビショップってたしかポール・バターフィールド・ブルーズ・バンドにいた人ですよね。
へえ、そんなアルバムがあるんですね。
聴いてみたくなりました^^
by parlophone (2005-10-23 19:20)
遼さん、ども。
スティーヴン・ビッショップのつづりは「Stephen Bishop」
アルバムは「ケアレス」、つづりは「Careless」です。
クラプトンが一曲参加しているのも、このアルバムで(って僕はこれしか持ってないんだけど~)
「オン・アンド・オン」や「雨の日の恋」(←何だよこのタイトルは)、「ケアレス」など佳曲多しのアルバムです。
果たして彼が、ポール・バターフィールド・ブルーズ・バンドの「彼」であるのかは分かりませんでした。
ライナーには曲解説と、クラプトンの参加のみが大々的に書かれていてバターフィールドの「バ」の字も無いところを見ると別人かもしれません。
それでもこの人、アコギ主体の美メロの曲ばかりだし、
遼さんのツボに入る可能性は高いと思うんだけど。
HMVで視聴もできました。「On & On」がお薦めです。
気が向いたらでも、聴いてみてください。
帯(CDの横にくっついているヤツ)には、AORとしっかり書かれてますが
こーいう音もAORというのか少し疑問です。
by 幻燈遮断機 (2005-10-23 23:07)
いやあ、お恥ずかしい!
ポール・バタフィールド・ブルーズ・バンドにいたのはエルヴィン・ビショップでした^^;
さっそくHMVに行って試聴してみましたが、う~ん、すごくいい感じでしたね。
『ON AND ON』というのはベスト盤で、『Careless』というのが1stなんですね。
紙ジャケで出ないかなあ~(笑)。
by parlophone (2005-10-23 23:38)